【5/4大会】「打撃戦が大好き」フー・ヨン、4連勝とランキング上昇目指す
フライ級MMA5位コンテンダーのフー・ヨン(中国)は、5月4日(土)の「ONE Fight Night 22: Sundell vs. Diachkova」でも快進撃を続けようと意気込んでいる。
タイ・バンコクのルンピニー・スタジアムで行われる同大会で、対するは4位のリース・マクラーレン(オーストラリア)。
フーはここまでONEチャンピオンシップで3連勝としており、この一戦は、連勝を伸ばして、ランキングを上昇するチャンス。
また、その爆発的なスタイルを披露する機会でもある。「ONE Fight Night 15」の直近の試合では、エコ・ロニ・サプトラ(インドネシア)にわずか63秒でTKO勝ち。ONEチャンピオンシップで3度目となる第1ラウンドKO勝利を挙げた。
フーはONEチャンピオンシップに対し、素早いフィニッシュ勝利を決めるのが好きだと話している。
「退屈な試合はしたくない。だから、早い段階で真っ向勝負をするのが好きだ。戦士のように戦いたい。打撃戦の感覚も好きで、楽しんでいる。だから、試合序盤が得意だ」
フーは驚異的なパンチのスピードに、ダイナミックなフットワーク、強力なコンビネーションで知られ、この階級有数のストライカーだということを示してきた。
さらに今回の戦いでもブラジリアン柔術黒帯のマクラーレンを相手にその実力を見せつけたいと意気込んでいる。
「特別な武器は用意していない。すべきことは、ただ打撃を出し続けて、ノックアウトをするチャンスを見つけることだ」
その戦略通りに試合が進めば、試合は早い段階で終わるだろうとフーは予想している。
マクラーレン戦での理想的な戦いは、ファンが忘れられないような衝撃的なノックアウトを第1ラウンドで決めることだという。
「この試合はフルラウンドの戦いにはならないと思う。自分にとっての完璧な試合とは、相手をKOしてすべての観戦者に熱くなってもらうことだ」
黒帯のマクラーレンとは「絶対にスタンド戦で」
ストライキングに絶対的な自信を持つフー・ヨンだが、リース・マクラーレンが楽勝な相手だとは考えていない。
マクラーレンはすでにONEで15戦をこなしており、危険なグラウンドのスペシャリスト。
このため、フーはマクラーレンがグラウンド戦に持ち込みたいのではないかと見ている。
「彼は強いグラップラーだ。これまで自分はグラウンド戦にならないように、かなり対策を準備してきた」
「自分をテイクダウンするのは簡単ではないだろう。もしテイクダウンされても、グラウンドで簡単にはコントロールされない。それに、自分は絶対にスタンドで戦えるように持っていくつもりだ」
マクラーレンは常に一本を狙いに行く姿勢で知られるが、最近ではムエタイ界のレジェンドのジョン・ウェイン・パー(オーストラリア)の指導を受けており、過去数ヶ月で打撃を進化させている。
だが、フーはマクラーレンの打撃について特に関心を示す様子はない。
「打撃は上手になっただろうけれども、トップのストライカーになるには不十分だ」
フーはマクラーレンの打撃と身体能力をそれほど評価していない。このため、この試合では自身のほうが明らかに有利だという趣旨のコメントをしている。
「彼にはノックアウトをするスキルもないし、フィジカルもパワーも弱い。自分のアドバンテージは強力なパンチに、強いフィジカル、そしてパワーだ」