【3/25大会】タイトル挑戦権獲得のハム·ソヒが振り返る平田樹戦
3月25日の「ONE Fight Night 8」で平田樹(23)にユナニマス判定で勝ったアトム級2位コンテンダーのハム・ソヒ(韓国、36)は、ONEでの戦績を3勝0敗とした。
そして、ONEチャンピオンシップのチャトリ・シットヨートン会長兼グループCEOから正式に世界タイトル挑戦権を与えられた。
待望の成果を手にし、ハムはやっと一息つけたようだ。
この一戦は昨年行われる予定だったが、平田が計量に失敗したため、ハムは今回の試合も実現するかどうかわからなかったという。
さらに、世界の大手MMA団体で30戦以上の経験があり、長年ファンに愛されてきたハムだが、平田の国際的な人気ぶりのために、特別な関心が高まっていることも知っていた。
ハムはONEチャンピオンシップ編集部にこう明かしている。
「まず、この試合が本当に実現するかどうか確信がなかった。前回のように、自分の努力が無駄になるのではないかと心配していた。けれども、平田樹がとても有名な選手だということはわかっていた」
「そして、自分には多くの注目が実際に集まって、多少緊張していた」
緊張について言及したものの、実際の試合では、ハムは平田の世界クラスのグラップリング攻撃をしのぎ、スタンド戦で圧倒した。
ハイペースで全力の戦いぶりを得意とするハムだが、平田がいつものようなアグレッシブさを見せず、結果としてスローペースで一方的な試合になったことに驚いたという。
さらに、試合展開についても多少がっかりしている様子だ。
「平田樹は、もう少し闘志やエネルギーを見せてくるかと思っていた」
「けれども、試合で見てもらったと思うが、自分の努力だけでは、すごくエキサイティングな試合にするのは難しい」
ハム・ソヒ、タイトルマッチ「とても楽しみ」
平田樹戦で、ハム・ソヒはよりエキサイティングで、決定的な勝ち方を望んでいたかもしれないが、結果自体には満足しているようだ。
ハムはこうコメントしている。
「とてもうれしい。試合の終わり方については、完全に満足していないけれども、試合が終わって勝てたことは嬉しい」
さらに、ハムには他にも祝うべきことがある。
勝利を手にしたことで、ハムは待望のONE女子アトム級世界タイトル挑戦権を獲得したと、チャトリ会長が明言したのだ。
現女王のアンジェラ・リー(シンガポール / 米国)と戦うことになるのか、リーが休養している間に暫定王座を争うことになるのかはわからないが、夢をかなえるチャンスであることは確かだ。
ハムはこう付け加えた。
「とてもうれしかった。チャトリ・シットヨートン会長から直接話を聞いて、わくわくした。この団体に参戦して以来、唯一望んでいたことだから、とても楽しみにしている」