【2/25大会】リネカー「初対戦でアンドラージは勝っていなかったとわかるだろう」
ジョン・リネカー(ブラジル、32)は、2月25日(土)の 「ONE Fight Night 7」のメインイベントで空位となっているONEバンタム級世界王座をかけてファブリシオ・アンドラージ(ブラジル、25)との再戦に臨む。
リネカーにとっては、アンドラージとの初対戦の苦い思い出を乗り越え、再び栄光を手にするチャンスだ。
元バンタム級王者のリネカーは、2022年10月のアンドラージとの初対戦で計量で失敗し、タイトルを剥奪された。それでも出場した試合では、燃えるような戦いぶりを披露した。
アクション満載の戦いの中では、第3ラウンドではアンドラージに主導権を握られたかのようにみえた。しかしその瞬間、食らったヒザ蹴りがローブローとなってしまい、試合はノーコンテストに。
それから4ヶ月、リネカーは自身のアグレッシブなメンタルが、こうした不本意な結果を導いたと考えているようだ。
リネカーはこう振り返る。
「あの試合をもう一度見てみた。ケージの中で起きたことはただ一つ。だが、テレビで見ていれば別の見方ができるだろう。実際、ジャブをかなり食らって、顔にダメージを負ってしまった。パンチはそれほど痛くはなかったし、怖くなかった。だから、ジャブを受けて、顔に相当のアザができてしまった」
このローブローの直前にも、リネカーはヒザ蹴り腹部に食らっていたため、アンドラージが勝利まであと一歩のところにつけていた、とみる向きもある。
だが、リネカーは直前の攻撃は問題ではなく、フルラウンドの激闘を繰り広げる用意があった、と反論する。
リネカーはこう話している。
「本当に痛かったのは、肋骨に入ったヒザと、その後の股間へのヒザだ。あの反則がなければ、彼は5ラウンド戦わないといけなかった。最後まで激闘になっていたことだろう」
リネカー、アンドラージの戦いぶり「隙がある」
ジョン・リネカーは、ファブリシオ・アンドラージとの初対戦では不運な結果となってしまったものの、有益な情報を得られたと考えている。
何よりも、リマッチではディフェンスを意識しつつ、弱点を突くつもりだという。
リネカーはこう説明する。
「(アンドラージの)戦いぶりには、隙があると気づいた。強みにも気づいたから、これもある意味で役に立つ。前回の戦いのように打撃をたくさんもらうことはないだろう。すでに対戦しているという事実は、彼の動きや攻撃などを読むという面で、後押しになると思う」
リネカーは、世界有数のエキサイティングなMMAスターという評価を長年保っており、今回の対戦でも再び超アグレッシブで、ヘビーな打撃を駆使した戦いぶりが期待できるだろう。
実際、リネカーは2月25日は再び壮絶な打ち合いが繰り広げられるだろう、と予想している。
「目を閉じると、自分の戦い方でもって、常に、ノンストップで優勢となる自分の姿が見える。これが試合当日に起こることさ。このためにトレーニングをしている。絶対に退くことはない。ずっとプレッシャーをかけ続けて、自分が一番得意なことをやってやる。つまり、戦うってことだ」
最終的には、リネカーは自身こそが疑う余地なき地上最強のバンタム級アスリートだと思い知らせたいと思っている。
つまり、若くて自信に満ちあふれたアンドラージに完勝し、初対戦では負けていたと考えるファンが間違っていたと示す、ということだ。
リネカーはこう付け加えた。
「今回の試合では、彼は自分に勝っていなかったということ、そしてベルトを巻くべき人間じゃなかったということがわかるだろう。だが、2人ともわざわざ証明することなんてない。ただケージに入って、ベストを尽くして、最後にどっちが勝って帰ることになるか、試合を見ればわかるだろう」