【5/4大会】挑戦者ディアチコワ「サンデルのスタイルには弱点がある」
5月4日(土)の「ONE Fight Night 22」のメインイベントでONEストロー級ムエタイ世界タイトルに挑戦するナタリア・ディアチコワ(ロシア)は、19歳の女王スミラ・サンデル(スウェーデン)に関する評判を気にしてはいない。
それどころかディアチコワは、タイ・バンコクのルンピニー・スタジアムで行われる世界タイトルマッチが待ちきれない様子だ。
ディアチコワはサンデルについてこう話している。
「彼女を恐れてはいない。うれしいし、楽しみにしている。彼女のおもしろい点や彼女について周りの人が言っていることを、一緒にリングに上がって体感してみたい」
「この階級では彼女は強い相手と対戦したことがない。これまでの対戦相手はとても小柄だった。自分はスミラ(サンデル)にとって、これまでで一番の本格的な対戦相手になると思う」
「自分にとってはこれまでで一番難しい試合だとは思わない。もっと強い女子がいると思うから」
サンデルはこれまでONEで4勝0敗の戦績を残しており、若干19歳ながら世界タイトルの防衛にも成功している。
一方、ディアチコワは29歳。毎週金曜日恒例のルンピニー大会「ONE Friday Fights」で4勝0敗とし、北米のゴールデンタイムで生配信される「ONE Fight Night」シリーズへの参戦を決めた。
2人の間には10歳の年齢差があるが、ディアチコワはフィジカル面は今回の試合では重要な要素とは見なしておらず、むしろ自身の打撃はサンデルの若々しくパワフルな攻撃よりも磨き抜かれている、と考えている。
「彼女の年齢は関係ない。自分は16歳でロシアの成人が競う国内大会で優勝した。それに、彼女は精神的にまだ子供だ」
「彼女はお望みの結果を手に入れるためにパンチを繰り出すだけ。みんな彼女のことを恐れているけれど、自分はそうじゃない。彼女のスタイルには弱点がある」
「彼女はその長い手足の使い方を知らない。以前の対戦相手はもっと小柄だったが、自分との対戦ではこの点が問題になるだろう。経験が不十分でどうやって戦えばいいかを知らなければ、これが試合において重要な要素になる」
サンデルに比べ「有利な点は多数」
ナタリア・ディアチコワはこれまでにONEで4勝(3KO)としており、自身のフィニッシュ能力に自信を抱いている。
さらにそのパンチ力が大きな武器だとも認めつつも、その他の多様なスキルが見過ごされているとも考えている。
このため、ONE女子ストロー級ムエタイ世界タイトルマッチでは、スミラ・サンデルにパンチを当てまくるつもりとしつつも、他の武器を使う選択肢も排除はしていないようだ。
「自分には有利な点が多数ある。自分のクリンチなどのスキルは過小評価されているが、披露する時間がなかっただけだ。自分の強みは、ハードなパンチとコンビネーション、そして経験だ」
「パワフルなパンチで勝つこともできるが、リングでは何が起こるかはわからない。第5ラウンドで彼女をクリンチでやつけるかもしれないし、それは誰にもわからない」
もちろん一番満足する結果は、サンデルをフィニッシュすることだろう。そして、ディアチコワはこうした結果もあり得ると話している。
「試合はこんな感じになるだろう。自分は戦略に沿って戦う。集中して、冷徹に、スマートに戦う。そして打撃を繰り出して彼女に当てられれば、彼女をフィニッシュすることになる。もちろんこれを狙っていくつもりだ」