【1/13大会】ガサノフ、オ・ホテク戦必勝期す「どうしてもトノンと再戦しなければ」
1月13日(土)の「ONE Fight Night 18」のメインイベントのフェザー級MMAマッチに出場する同級4位コンテンダーのシャミル・ガサノフ(ロシア)は、同大会で勝ち星を挙げ、かつての宿敵とリマッチを果たすステップにしたいと意気込んでいる。
タイ・バンコクのルンピニー・スタジアムで行われる同大会で、ガサノフは屈指の実力者のオ・ホテク(韓国)と対戦する。
勝てれば、ランキングのトップ5にとどまる資格があることを証明するチャンスとなる一戦だ。
ガサノフは無敗の戦績と華々しい前評判を引っ提げてONEに参戦。2022年にキム・ジェウォン(韓国)に第1ラウンドで一本勝ちとし、デビュー戦を飾った。
だが2戦目の昨年7月の「ONE Fight Night 12」では、現フェザー級MMA1位のゲイリー・トノン(米国)にサブミッションで負けた。
この敗北で一時は競技人生の終わりだと感じたこともあったが、応援してくれる人々の存在が後押しになり、再戦でトノンを倒そうという目標ができたという。
ガサノフはONE編集部にこう話している。
「家に帰りながら『これで終わりだ。もう二度と戦うことはない!』と思ったんだ。もし負けたら、引退するって自分で自分に言い聞かせていた。だが、家に帰り着いて、街中の子供や学生が寄ってきて、いつあの米国人(トノン)とリマッチをするのかって尋ねてきたんだ。だから今は、どうしてもリマッチを目指さないといけない」
敗北には精神的にも肉体的にも動揺した。だが、打ちひしがれるのではなく、この挫折をモチベーションに変え、自身の技術を高めるよう照準を据えたという。
「この数ヶ月は、ひざの負傷を治そうとしていたから難しい時期だった。だが、コーチからはリベンジを果たすまで休むことを厳しく禁じられたから、トレーニングに復帰しようと自分を追い込んでいた。MMAは自分の人生の中心だし、仕事であり、学びの過程でもあるんだ」
「オ・ホテクは真の戦士だ」
ゲイリー・トノンとのリマッチを目指すシャミル・ガサノフだが、まずは今回の大会でオ・ホテクを倒さねばならない。
オは多くの選手が対戦を拒否するなか、「ONE Fight Night 18」での試合オファーを受諾。ガサノフはこの点に敬意を表し、決して簡単な相手ではないと認めている。
「今度の対戦相手は真の戦士だ。多くのファイターに対戦を拒否された。こいつだけがオファーを受けてくれたから、自分と対戦してくれることに本当に感謝している」
オは通算戦績9勝3敗1分、総合格闘技のあらゆる分野で一流のスキルを有する容赦ないフィニッシャーとして知られる。
昨年5月のアクバル・アブドゥラエフ(キルギス)戦では黒星を喫しているが、ガサノフはこの試合はオの本来の実力を示すものではないと説明している。
「彼は打撃とグラップリング、サブミッションのスキルを兼ね備えた総合力の高いファイターだ。アクバルとの40秒間の戦いでは、本来の強みを発揮するチャンスがなかった。だが、その前の試合では、困難に打ち勝つ能力を見せつけていた」
ガサノフは危険なグラウンド・ファイターとして知られ、サブミッションで7勝を誇る。
オもマットでフィニッシュを狙っていく傾向があることも考慮すれば、「ONE Fight Night 18」のメインイベントでは、熱いグラウンド・バトルが期待できるに違いない。
ガサノフはこうコメントしている。
「グラップリングが中心の戦いになると思う。自分はグラップリングが好きだし、相手も一本勝ちを狙うのが得意なようだ。自分たちの戦いが絶対、この大会一番のスリリングな試合になると思う」