【9/30大会】5連敗から再起へ39歳フォラヤン「まだ自分はできる」
9月30日(土)の「ONE Fight Night 14: Stamp vs. Ham」に出場するエドゥアルド・フォラヤン(フィリピン、39)は、ONEライト級MMAで今も脅威の存在だと証明したいと意気込んでいる。
シンガポール・インドア・スタジアムでおこなわれる今大会で対するは、アミール・カーン(シンガポール、28)。2018年の世界タイトルマッチで対戦して勝った相手だ。
ONEで10年以上活躍して24試合に出場し、階級の頂点まで上り詰めたフォラヤンは、今大会のリマッチとなる試合で再び栄光を目指そうとしている。
ONE編集部にフォラヤンはこう話している。
「とても楽しみだ。12年ぶりの再出発だ。ONEチャンピオンシップに出場し始めたのは2011年9月だったから、自分にとっては意味のあることなんだ」
「この試合に向けてしっかりと準備する。(ONEのケージ)『サークル』に再び入れるのを楽しみにしている」
フォラヤンは今年、古巣の名門ジム「チームラカイ」を離脱し、自身のチーム「ライオンズ・ネイションMMA」を立ち上げた。この決断が変化の契機になるかどうかにも試合を前に注目が集まっている。
2019年以来総合格闘技では勝ち星を挙げておらず、すでにピークを過ぎたと見られていることもわかっているが、フォラヤンはこうした考えは間違いだと証明したいという。
「もちろん(世界タイトルに再度挑戦を)やりたい。それが目標だ。それについては現在、多くの疑念を抱かれていることだと思う。今は黒星が続いているから、みんな『あいつは終わった』と言っている」
「けれども自分は過去の失敗や成功にはこだわらない。こだわりたいのは、現在と今後やれることだ」
「(MMAでは)5連敗だが、それは仕方がないことだ。教訓は得た。昔の自分を取り戻すのを楽しみにしている。自分はまだできることがあるとわかっているから」
挫折「ジェットコースターのような日々」
エドゥアルド・フォラヤンは過去にアミール・カーンに勝ったことがあるが、この5年で大きく変わったこともあるだろう。フォラヤン自身もカーンが2018年当時とまったく同じファイターであるとは考えていない。
両者とも世界王座決定戦以降、苦しい時期もあったが、進化を目指して懸命なトレーニングを続けている。そして、フォラヤンは今回の試合でこの努力を披露したいと思っているという。
「アミールと自分は、キャリアの中で挫折を味わってきた。自分にとってはジェットコースターのような日々だった。大変な時期だったけれども、2人とも初めて対戦したときから進化していると思う」
「お互いにとって素晴らしい試合になると思う。5年間という長い経験を経て、どこまで成長できたかを見ることができる機会になると思う」
打撃のスペシャリストである両者は再び勝ち星をあげようと意気込んでおり、9月30日にはそれぞれが最高のパフォーマンスを目指すことだろう。
「ONE Fight Night 14」でのリマッチは2人の将来がかかった戦いになる。このため、フォラヤンの最大の目標は勝って会場を立ち去ることだ。それも、決定的な方法でできれば最高だという。
フォラヤンはこう付け加えた。
「できる限りノックアウトを狙う。サブミッションかノックアウトを狙うが、総合格闘技は予測不可能だ。フィニッシュできれば、ボーナスも獲得できるけれど」
「だが、今回の試合で一番大切なのは、より良いパフォーマンスをするためにしっかり準備をして、過去のミスを修正することだ」