【5/4大会】19歳の女王サンデル、防衛戦へ「相手の連勝を止めてやる」

Smilla Sundell Allycia Hellen Rodrigues ONE Fight Night 14 20 scaled

5月4日(土)の「ONE Fight Night 22」のメインイベントでは、若干19歳のONE女子ストロー級ムエタイ世界チャンピオンのスミラ・サンデル(スウェーデン)が、ロシアのKOアーティストのナタリア・ディアチコワを相手に防衛戦に臨む。

タイ・バンコクのルンピニー・スタジアムで行われるこの世界タイトルマッチは、サンデルにとって5度目のONEチャンピオンシップ出場で、世界最強のストライカーとしての地位を固めるチャンス。

サンデルはこれまでONEで4勝0敗としており、驚異的な強さを発揮してきた。

だが、今回の防衛戦では毎週恒例のルンピニー大会「ONE Friday Fights」シリーズで3度第1ラウンドKO勝ちを決め、4勝0敗としているディアチコワと対戦することになる。

サンデルは世界タイトルマッチを前に、ONEチャンピオンシップにこう話している。

「『Friday Fights』での彼女の試合は全部見た。ほとんどの試合がすぐにフィニッシュで終わってしまったから、1ラウンドを超えて戦うことになったらどうなるかはわからない。けれども、彼女は強いし、ボクシングのスキルも良い」

今回の世界タイトルマッチでは、これまでより大舞台で活躍しているサンデルがディアチコワに当然勝つだろうと予想する声もある。

しかし、サンデルはそうした意見を否定し、挑戦者に敬意を表している。

「このレベルになると、どんな試合も簡単にはいかない。だから、前の自分の試合に比べて簡単かというと、そうではない。リング上で何が起こるか見てみよう」

挑戦者のディアチコワは29歳。アマチュアとプロでさまざまなタイトルを獲得しており、ONEでもその豊富な経験値を見せつけてきた。

昨年4月の「ONE Friday Fights 13」でのデビュー戦以来、強烈なパンチと圧倒的な戦いぶりを披露して恐るべきコンテンダーであることを証明し、今回ついに北米のゴールデンタイムで放映される大会シリーズ「ONE Fight Night」への出場を決めた。

だが、同じくONEで4勝0敗としているサンデルは、こうしたディアチコワの快進撃を止めるつもりだという。

「対戦相手の連勝を止めるのは好きだ。彼女よりも自分のほうが、連勝を止めたいと強く思っている。これが自分がトップになれた理由だ」

「試合モードのスイッチが入った」

ONEでは無敵の存在に思えるスミラ・サンデルだが、挑戦者探しには苦労してきた。

対戦相手になりそうな選手が出場を辞退したり、試合が決まらなかったりしたこともあり、実はモチベーションを保つのが難しい時期もあった、とサンデルは明かしている。

「今まで試合があると何度も言われたけれど、予定が変更になったり、キャンセルになったりして、対戦相手がいなかった」

「相手が決まっていないと、集中するのは難しい。けれども今はできるようになった。集中するには、対戦相手の名前が必要だ」

幸いにも、ナタリア・ディアチコワは5月4日に戦う準備ができている。

同じくサンデルも世界タイトルマッチに向けて準備は万端だと話している。

「『ああやっと決まった!』と思った。(対戦相手を)見つけるのは、多少大変だったから。集中するのも難しかった。けれども、ついに相手が決まって、試合モードのスイッチが入った」

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