【5/6大会】スタンプKO勝利へ意欲「最高のパフォーマンス見せたい」
スタンプ・フェアテックス(タイ)は、5月6日 (土) のONE初の米国大会「ONE Fight Night 10: Johnson vs. Moraes III」で、同国のファンの前で試合をする機会を楽しみにしている。
同大会でアトム級MMAランキング1位のスタンプは、アリース・アンダーソン(米国)と対戦。快勝できれば、さらに幅広い欧米のファンを引きつけられることだろう。
アンダーソンはこの一戦を前に、「スタンプの弱点はグラップリング」と話している。対するスタンプはこのコメントを動じることなく、受け入れている。
スタンプはこう話している。
「これについては議論するつもりはない。自分はストライカーだから、彼女は正しい。けれども、どんな試合もグラウンドに行く前に、立って始まるということを覚えておいてほしい」
「自分は簡単にテイクダウンされたり、ダウンを奪われたりするような人間じゃない。自分をテイクダウンしてグラウンド戦に持ち込みたいなら、少なくともその前に数発は食らってもらわないといけない。アリース(アンダーソン)は、そんなにたくさん耐えられないと思うけれど」
アンダーソンのグラウンドでの戦いぶりは強力だ。昨年のアシャ・ロカ(インド / ネパール)戦では、第1ラウンドでトライアングル・チョークを決めて一本勝ちとしている。しかし、こうした対戦相手はスタンプにとって目新しいものではない。
スタンプは元ONE女子アトム級キックボクシングとムエタイの世界チャンピオンで打撃の名手。このため、対戦相手は常にグラウンド戦に持ち込もうとしてきた。こうしたことを念頭に置き、スタンプはMMAマッチの前にあらゆる局面での対策を可能な限り練るという。
スタンプはこうコメントしている。
「自分のストライキングは彼女よりもはるかに上だと思う。けれども、グラウンドでは不利かもしれない」
「自分の寝技はかなり改善したと思う。この試合に備えて、数年ぶりに前のコーチのDJ・ジャクソンとトレーニングした。彼は自分の進化に驚いたと話していた。継続的な練習で、改善したんだと思う」
スタンプ、真っ向勝負を歓迎
スタンプ・フェアテックスの打撃とアリース・アンダーソンの寝技の対決という構図に注目が集まっているが、試合は総合格闘技のルールで行われる。このため、あらゆる事態を想定した準備が必要だ。
アンダーソンは「アメリカン・トップ・チーム」での事前トレーニングで打撃を磨き、スタンプとスタンドでもやりあえると自信を持っている。
一方のスタンプはどんな分野でもアンダーソンを過小評価することはないだろう。だが、もしONEのケージ「サークル」の真ん中で打ち合いを挑まれれば、歓迎するようだ。
「真っ向勝負でも大丈夫だ。もし打ち合いができれば、打ち合う。彼女のONEの最初の2試合を見た。打撃はまだ自分と同レベルではないと思う。けれども油断はしない。自分と戦うために、打撃をきたえているかもしれないから」
アンダーソンは打撃戦も辞さない構えのため、この一戦はエキサイティングなものになるかもしれない。
そうなれば、米国のファンの前で印象に残るようなフィニッシュ勝利を挙げるというスタンプの一番の目標が達成される可能性を高めることになる。
スタンプはこう話している。
「ノックアウトで勝ちたい。自分がダメージを与えたときに起きる歓声が大好きだから」
「これは自分の米国でのデビュー戦。最高のパフォーマンスを見せたい。もし勝てれば、世界有数のトップMMAファイターだってことをさらに証明することになるだろう」