【11/9大会】父親になったモラエスがやる気アップ!? 「娘のお手本になりたい」
11月9日(土)の「ONE 169: Malykhin vs. Reug Reug」で、元ONEフライ級世界王者で現1位コンテンダーのアドリアーノ・モラエス(ブラジル)は、父親として初めての試合に臨むことになる。
タイ・バンコクのルンピニー・スタジアムで行われる同大会で対するは、3位のダニー・キンガッド(フィリピン)。現在同級の王座は空位となっており、この試合はタイトル戦線において重要な意味を持つ可能性がある。
モラエスは「ONE Fight Night 10」でMMAのレジェンドとされるデメトリアス・ジョンソン(米国)を相手に世界タイトルをめぐるラバーマッチに臨んだものの、判定で敗れた。
これ以来、私生活では大きな変化があった。今年娘が誕生したのだ。
モラエスは父親がいない環境で育ったため当初は不安を感じていたと認める。それでも親になるという決断は自身がこれまでに下したなかで最高のものだったとONEチャンピオンシップに話している。
「家族が増えた。ライラという名前の小さな天使を授かったんだ。父親になるということはこれまでの人生で想像したことはなかった。特に父親がいない環境で育ったので、とても不安だった」
「多くの疑問があったが、時間が経って経験を積むことで、考え方も成熟してきた。結婚してから妻と成長し、親になることを決めたんだ。本当にいい決断だった。自分の人生で最高の出来事だ」
父親になることはモラエスにとって大きな喜びであるとともに挑戦でもあった。
世界トップクラスの総合格闘家としてのキャリアと、新米の父親としての役割を両立させるのは容易なことではない。それでも家族と過ごす時間を楽しんでいる様子だ。
「まだ3ヶ月だが、頑張っている。マラソンのように感じることもあるけれども、素晴らしい経験で、家族との時間を一瞬一瞬を楽しんでいる」
「自分はすでに女王のボディガードだったけれども、いまでは小さなプリンセスのボディーガードだ」
さらに父親になったことでトレーニングへのさらなるモチベーションが湧いてきたという。
いつか娘のライラは、ONEチャンピオンシップで戦う自身の姿を映像で見ることになる。このため現在、かつてないほど追い込んでいるという。
そして何より、自身が総合格闘技で取り組んできたことが娘の刺激になることも願っている。
「間違いなくモチベーションは高まった。お手本になりたいからだ。娘には愛情と努力があれば、何でもうまくいくってことを教えてあげたい。自分のことを誇りに思ってほしいし、自分が家族のために築いたもの、そしてこれからも築き続けるものすべてを誇りに思って欲しいんだ」
「いつか娘に自分が歩んできた道のりを見て欲しいと思っている。そしてそれが娘自身が夢を叶えるための刺激になればと思っている」
娘に学んでほしいのは「柔術と水泳」
生涯を通じて格闘技に取り組み、ブラジリアン柔術の黒帯を授与されたアドリアーノ・モラエスは、娘にもこの競技を学んでほしいと思っている。
水泳に加えて、ブラジリアン柔術などの格闘技は幼い子供にとって有益だとモラエスは考えている。
「ライラは間違いなくたくさんスポーツをするようになる。スポーツは、子供の躾に役立つと思う。水泳は全身運動の一つで、呼吸を学ぶことや、健康な体づくりにも役立つ」
「もちろん、柔術もだ。娘には護身術を学んでもらわないといけない。娘が柔術衣を着て、クラスに通って、自分とトレーニングをする姿を見るのが夢だ。娘はマットの上で規律や敬意を学べるだろう」
モラエスはブラジリアン柔術が護身術のみならず、規律や努力を学ぶために役立つことを身をもって知っている。このため、娘にもブラジリアン柔術を学んでほしいと思っているのだ。
モラエスはさらにこうコメントしている。
「自分のみならず、自分の友人や知人など多くの人が柔術を通じて人生を変えた。柔術は間違いなくライラの成長にとっても欠かせないものになるだろう」
「娘にとって柔術は良いものだと思う。もちろん、どんな子供にも役立つものだ。柔術は娘の人生においてすごく役立つだろう」