【7/15大会】連敗から復活の若松佑弥「弱い自分に打ち勝った」
元ONEフライ級世界タイトル挑戦者の若松佑弥は、7月15日(土)の「ONE Fight Night 12: Superlek vs. Khalilov」のシェ・ウェイ(中国)戦で、ONE2連敗からの見事な復活を果たした。
試合ではランキング5位のシェをマットに引きずり込み、パウンドで攻め立て、TKOで勝利した。
シェへの勝利はもちろんだが、自分自身のメンタル面の課題を乗り越えられたことも若松は喜んでいる様子だ。
若松は試合後のメディアの取材にこう答えている。
「とりあえずうれしいのと、自分を超えられた感じがあり、そのうれしさが一番だ。弱い自分に打ち勝った、という」
若松は連続フィニッシュ負けを喫したことで、精神的に大きなダメージを負っていたとシェ戦を前に明かしていた。
昨年11月の「ONE 163」のウ・ソンフン(韓国)戦で第1ラウンドTKO負けとした際には、引退まで考えたという。
だが専門家の助けのおかげで、若松は調子を取り戻したようだ。
「(前の試合の後に)新しくメンタルトレーナーを付けて、テクニックだけではなく、自分のメンタル面や格闘技の戦略部分にフォーカスしてやってきた」
気持ちを新たに、フライ級MMA世界タイトル挑戦へと再出発する準備が整った若松。
そして次に対戦したい相手は、2019年に対戦して敗れた現ONEフライ級世界チャンピオンのDJことデメトリアス・ジョンソン(米国)だという。
次に対戦したい相手を問われた若松は、簡潔にこう答えている。
「DJとやりたい。もう普通に勝てる。すぐに行ける」
シェ対策「いろいろプランはあった」
若松佑弥は、「ONE Fight Night 12」でのシェ・ウェイ戦に向けた準備に関してもコメントした。
強力なパンチと高いKO率で知られる若松は、シェとの対戦でもスタンドでのノックアウトをねらったという。同時に、グラウンドでも優位に立てると考え、ゲームプランを調整したとも話している。
「いろいろプランはあったが、自分のステップインとステップアウトと、強打の右パンチでしっかり相手を仕留めに行くというプレッシャー、あとはカーフ、それからテイクダウンも行けたら行こうかな、と思っていた。今回は相手の組み技は強くなっていたが、それでもテイクダウンが取れた」
踏ん張ったシェに対し、若松は試合をマットに持ち込み、グラウンド・アンド・パウンドで攻め立て、試合開始からわずか2分でレフェリーが止めに入った。
TKO勝利を収めた若松だが、MMAキャリア初となるサブミッションでの勝利も視野に入れていたとコメントしている。
「今日は殴ったけれども、バックチョークも用意していた」