【2/20カタール大会】ONE 171ー“隻腕”ジェイク・ピーコック、鈴木真治と激突「2R以内に仕留める」

2月20日にカタールで開催される「ONE 171: カタール」でバンタム級ムエタイで鈴木真治(日本)と対戦するジェイク“ザ・ワン”ピーコック。このカナダ系英国人にとって、今回は世界最大級の格闘技団体「ONEチャンピオンシップ」への2度目の参戦。世界中の注目が集まる本大会でキャリア最高のパフォーマンスを披露することを目論んでいる。
「Road to ONE カナダ」を制したピーコックは昨年4月の「ONE Friday Fights 58」で初参戦を果たし、新城紘平(日本)に快勝。自身が世界トップレベルのストライカーの一人であることを証明した。次戦の相手はより危険で経験豊富な鈴木。しかしピーコックの自信が揺らぐことはない。 ピーコックはONE公式編集部に語った。
That victory proved he belongs among the planet’s best strikers. It also gave him loads of confidence as he prepares to step up in competition against the dangerous and experienced Suzuki.
Peacock told onefc.com:
「(鈴木)シンジを過小評価するつもりはない。基本、対戦相手にはリスペクトしている。特に4オンス・グローブを装着して世界レベルの相手と戦うことは危険だ。その中でシンジはとてもハイレベルな相手と戦ってきた。」
「ハン・ズーハオの様な実力者にも勝っているし、十分にその危険性を認めている。しかし私はもっとデンジャラスで、もっとダイナミックだ。戦うために生まれてきた。今回は相手の名前を聞く前、試合オファーを受けていたよ。」
31歳のピーコックは右腕の前腕部分が欠損していることで知られているが、そのことが彼の戦いを制限することはない。彼のムエタイは、遠い距離の打ち合い、至近距離のクリンチなどあらゆる距離で対応でき、どの様な試合展開でも問題ない。鈴木と互角に渡り合う準備はできており、開始のゴングが鳴った直後から最後まで圧倒することをイメージしている。
「彼はタフだ。彼はパンチとローキックが得意だ。しかし私はどの局面でも戦う準備は出来ている。パンチの打ち合いでも、蹴り合いでも、根性比べでも、首相撲合戦でも、彼がどんな戦いを仕掛けても、自分は全く問題ない。」
「彼が“溺れてしまう”場所、私はそれを探し出し、その深い場所へ彼を引きずり込むつもりだ。このことを彼に知ってもらいたいので、誰か、伝えてくれないか。」
ピーコックの四股の欠損を“障がい”と捉える考える人がいるかもしれないが、本人はそれは“真実”とかけ離れていると考えている。
“唯一無二”の存在である彼は世界の大舞台で戦うことは自身の宿命であり、カタールで開催される「ONE 171」での試合はそれを実現させる大きなチャンスだと考えているのだ:
「今回の戦いは私はさらに成長する。神が私を地上にもたらしたのはこのためだと。私はユニークな境遇の中で生まれ育ち、信じられないほどのスキルに恵まれてきた。ここが自分のいるべき場所だと信じている。華やかな照明、多数のカメラに囲まれ、戦うことは最高だ。」
ピーコック、“2ラウンド以内に”鈴木を仕留めると宣言
ピーコックは今回の鈴木戦、勝利するだけでなく、華麗なフィニッシュもイメージにある様だ。カタールのルサイル・スポーツ・アリーナの観客、ライブ配信を観戦する世界中のファンに向けて、彼はド派手な花火を期待してほしいと願っている:
「激しい打ち合いになることを約束する。カウボーイハットを被って、バンバン撃ちまくってやる。世界中のファンのためにも最高のパフォーマンスを披露するつもりだ。」
「2ラウンド以内に仕留める。3ラウンド目はないことを予告しておくよ。」
ピーコックは自身のONEデビュー戦を振り返り、良いパフォーマンスだったと自負するが、唯一KOできなかったことを悔やんでいる。前回は試合を楽しみ優位性を保つことはできたが、今回は“記憶に残る”KOを狙う:
「私はKOすることに全集中する。迷いなく、全て正確無な動きで、スイッチが入った状態だ。私は自分に『フィニッシュするんだ。それがマストだ。判定はありえない。ハイライトリールな戦いを見せる』と言い聞かせているんだ。」