【3/23 日本大会】若松佑弥、アドリアーノ・モラエスとの雪辱戦「王者になって人は変われることを証明する」

3月23日にさいたまスーパーアリーナで開催される「ONE 172:武尊vs.ロッタン」でONEフライ級MMA世界王座決定戦でアドリアーノ・モラエス(ブラジル)と対戦する若松佑弥(日本)。
30歳の“リトルピラニア”が3年間の借りを返すべく、雪辱と共に悲願の世界王座を狙う。
両者の1度目の対戦は2022年開催の「ONE X」。この時は挑戦者の若松が当時の王者モラエスに3R目にギロチンチョークを極められ一本負け。王座獲得に失敗した。その後、ジョンソンが現役引退したため、ONEフライ級MMA世界王座は空位に。
あれから3年、若松は再び訪れたチャンスを前に、過去の敗戦理由を冷静に分析する。
「『ONE X』で戦った時は、まだ自分が未熟だった。ちょっとだけその舞台にビビってたって言うか。」「当時はメンタル的にも自信はあったんですけど、まだ完成しきれてなかった。3年前とは今回は違う。」
モラエスとの敗戦を糧に順調に成長した若松。グラウンドゲーム、フィジカル・コンディショニング、そしてMMAのスキル全般の向上に努めてきた。その結果、若松が現在3連勝。心身ともに最高の状態で宿敵モラエスと対峙することになる。
「3年前の自分と今の自分と違う点は、戦いとは何か、人生とは何かとか、自分の中で気付いたことがあった。それは本当にただ強いとかじゃなく、自分の中にある弱い自分に日々打ち克つ事だと気付いた。」
「敵とは踏み込めない自分だったり、その弱い自分に負けるっていうのが一番の敵だと分かった。そこが3年前と全然違うと思う。」
数多くの強豪と凌ぎを削り、心身ともにキャリア最高の状態と感じている若松。自身の格闘技人生の集大成として、今回の世界王座戦への覚悟を見せる。
「今回のチャンピオンシップは、僕にとって自分の人生を賭けて取りに行かないといけない。次が最後になっても良いくらいの覚悟がある。本当にラストマッチって言っていいくらいの想い。」
日本のファンを熱狂させたい若松
3年間溜めた思いを宿敵モラエスにぶつけ、悲願の世界王者のベルトを掴みとる。これが若松の想い。そして、その姿をこれまで支えてくれた日本のファンに見せたいと願っている。
「今回、日本で世界タイトルを賭けて戦う。今までのONEのキャリアの中で僕にとって最大の試練だけど、その機会を貰ってONEには本当に感謝している。ここまで揃えて貰ったので、これが最後だと思っている。」
持てるものを総動員して戦いに挑む若松。彼の満ち溢れる自信から激闘必至のバトルになるのは間違いないだろう。
「凄く自信があるというか、とにかく盛り上がる試合になると思う。」
「僕がチャンピオンになることは、日本人の誇りを見せることができる。そして、人は変われるということを、僕が王座を獲ったら見せれると思うし、世界にも伝える良い機会だと思う。」