【3/23 日本大会】ロッタン、武尊との決戦への心境を語る「しっかりと埋めるつもりだ」

3月23日にさいたまスーパーアリーナで開催される「ONE 172」のメインで行われるのは、日本格闘技界のビッグスターと元ONEフライ級ムエタイ世界チャンピオンの待望のドリームマッチだ。
“ザ・ナチュラルボーン・クラッシャー”武尊(日本)とロッタン“ジ・アイアンマン”ジットムアンノン(タイ)が遂に激突する。タイのメガスターとなったロッタン。待ちに待った武尊戦に向けて準備万端だ。
格闘技史上最大級の戦い、激突する両雄のテンションはこの1年間で最高潮に達している。
武尊はONEデビュー戦となる2024年1月の「ONE 165」でロッタンと対戦する予定だったが、ロッタンが直前で負傷欠場。急遽、ONEフライ級キックボクシング現王者のスーパーレック・キアトモー9と対戦し判定で敗れたものの、その大激闘に世界中の格闘ファンが熱狂した。
ロッタンは武尊との戦いで、スーパーレックが先制し、最後は自分が決めるとonefc.comに語った。
「武尊はスーパーレックに負けた時、インタビューで『あの試合で一度死んだ』と発言していた。だからこの試合で、私は武尊をしっかりと埋めるつもりだ。」
長年ONEフライ級ムエタイ世界王者に君臨し、その比類のないカリスマ性と試合中の攻撃的なパフォーマンスで世界中から愛されているロッタン。究極ショーマンの顔を持つ一方で、世界トップクラスのパウンド・フォー・パウンド・ストライカーの一人だ。
そのロッタンは、武尊をトップファイターとしてリスペクトする一方で、タン・ジン戦など過去の試合を研究し、その攻略方法を見つけたと明かす。
「武尊の最も危険な武器は、想定外で型破りな攻撃と、サムライ魂です。彼はまさに戦うために生まれてきた男。」
「誰もが彼の弱点を知っている。それはディフェンスだ。耐久力は高いが、自分が攻撃する時の防御をおろそかにしている。スーパーレック戦やタン・ジン戦でそれを明らかにした。」
戦いたいと互いにラブコールしていたロッタンと武尊。タフな肉体に決して折れることない心を持つ物同士の感情剥き出しの激闘は、格闘技の聖地、さいたまスーパーアリーナに大歓声を生み出すだろう。
「武尊は最後の試合だと思って戦うと言ってた。私と戦うためにONEに来たので、彼の想いに応えることができて本当に嬉しい。この試合はきっと白熱した試合になる。間違いなくエキサイティングな戦いになるはずだ。」
ロッタン、武尊の引退話を一蹴
武尊はロッタン戦がラストマッチになる可能性を示唆しているが、ロッタンにとっては受け入れられない話の様だ。ロッタンは33歳の武尊を殴り倒して引退に追い込むことは本望ではないとした。
「もし武尊がこの試合の後に引退し、私が彼と戦う最後の相手になったとしたら、私はずっと自分自身を責め、許さないと思う。ラストマッチで痛烈に打ち負かすのは素晴らしくない。彼が自ら格闘技界から退く前に、彼が勝利を求め、この業界で生き続けるようにさせるてあげる。」
武尊が今回の試合で勝利した場合、現役引退を検討する発言したことについて、ロッタンが怒りを見せる。
「武尊がインタビューで『もし私に勝てたらボーナスになるから、このスポーツから引退する』と言ったのは嘘だと思う。本当のボーナスではない。」
「私は彼が噛んで悪口を言うような安いスナックじゃない。まず、私と戦ってみれば、彼は答えを見つけるはずだ。」