【9/30大会】「KOする」ション・ジンナン、“ワンダーガール”との特別ルール戦に自信
ション・ジンナン(中国)は、9月30日(土)の「ONE Fight Night 14: Stamp vs. Ham」でおこなわれる特別ルールの試合で、競技のスタイルに関係なく自身こそがストロー級最強のストライカーだと証明したい、と意気込んでいる。
ONE女子ストロー級MMA世界タイトルを長年にわたって保持するションが、シンガポール・インドア・スタジアムで開催される同大会で対するは、ムエタイをバックボーンとする“ワンダーガール”ことナット・ジャルーンサック(タイ)。
両者は、4オンスのMMAグローブを着用してパンチのみを使う、ONE初となる特別打撃マッチで対戦する。立ち技のスペシャリスト同士の対戦とあって、エキサイティングな戦いになることは間違いない。
ションが世界タイルマッチ以外の試合に出るのは2017年以来。この一戦を楽しみにしているとONE編集部に語っている。
「この試合のオファーを受けて、とても興奮した。チャレンジは好きだし、自分のスキルの違った側面を披露するのが楽しみだ」
「どんな試合にも、特に勝敗がかかっているという点において、リスクはある。そして、どんな試合にもプレッシャーはあるが、自分はプレッシャーをモチベーションに変えるつもりだ」
ションはボクシングの中国代表を経て、約10年前に総合格闘技を始めた。
だが、ボクシングもMMAの重要な要素のため、競技転向後も絶えずに技術を磨き続けてきた。
このため、今回の一戦を前にトレーニングを全面的に見直すことはないと言うが、最高のパフォーマンスを発揮するために、パンチのトレーニングに重点を置いていると言う。
ションはこう説明している。
「ボクシングは、日常的なMMAのトレーニングの中にも組み込んでいる。だから、トレーニングのやり方は全部は変えていない。けれども、もちろん、ボクシングにより重点を置いている」
「みんなファイトスタイルが違うから、いろんなパートナーと練習している。もっと経験を積むためにも、いろんな相手のことを学びたい。この試合で自分のスキルが披露できるよう、ベストを尽くす」
「違ったルール下でも輝ける」
女子ストロー級MMAの頂点に長年にわたって君臨しているション・ジンナン。だが、“ワンダーガール”との特別ルールでの対戦という新たな試練にどう立ち向かうか、ファンは興味津々なことだろう。
これまでに7度世界王座を防衛したション自身も、新たな挑戦を歓迎する姿勢を見せている。さらに、懸命に努力すれば違ったルールでも通用するということを示したいと思っているようだ。
ションはこう話している。
「勝てれば、自分が新しい分野に進出して、そこで活躍できるという意味になるだろう。違ったルール下でも輝けるんだ、ということを多くの人に伝えたい」
特別ルールとはいえ、ションはONEのケージ「サークル」内でのこれまでの経験が今回の対戦でも勝利を後押ししてくれると考えている。
対戦相手の“ワンダーガール”は2020年のONE参戦以来、MMAグローブで戦ってきた。一方、ションは2014年からこのグローブに親しみ、過去6年にわたってエリート・レベルで活躍している。
このため、ションは自身が有利な立場にあると考え、盛大なフィニッシュ勝利を挙げるつもりだと宣言した。
「MMAで使われているものと同じだから、小さなグローブを使えるのは助かる。スピードとパワーが増す」
「必要となる技術や、これまでの試合経験は豊富だと思う。もちろん、彼女をノックアウトするつもりだ」