【5/20大会】スーパーレック「内藤大樹に勝つ自信は90%」
すでに4度ムエタイの世界チャンピオンに輝いているスーパーレック・キアトモー9(タイ)は、一級のストライカーが集まるトーナメントで新たな挑戦に臨むチャンスを得た。
5月20日(金)、スーパーレックは「ONE 157: Petchmorakot vs. Vienot」で行われるONEフライ級ムエタイ世界グランプリ準々決勝で、日本の新星内藤大樹と対戦。優勝者に贈られる銀色のベルトを目指し、まずは一勝を狙う。
スーパーレックは26歳、キックボクシングとムエタイの両方のフライ級2位コンテンダー。キックボクシングではONE世界タイトルにあと一歩及ばなかったが、今回はムエタイで自らの力を証明したいと意気込んでいる。
スーパーレックはこう話している。
「ムエタイ世界グランプリに参加できてうれしい。しかも、自分が得意とするムエタイルールだ。自分はこのトーナメントでスキルを見せられる最高のムエタイファイターの1人だと思う」
「心の奥底ではベルトが欲しいと思っているから、これは自分にとって重要なトーナメントだ。とても刺激を受けているし、この歴史的な世界グランプリで成功して、調子を上げたい」
トーナメント出場者の8人はいずれもエリート級の選手だが、ONEフライ級ムエタイ世界チャンピオンのロッタン・ジットムアンノン(タイ)を除けば、スーパーレックが最も経験豊富だ。
だが、持ち前のタフさや強打など、他の要素でも優位に立てると信じている。
スーパーレックはONEにこうコメントしている。
「(自分が抜きん出ている点は)タフさと粘り強さだ。対戦相手の中には強い選手もいるかもしれないが、タフさという点では自分と比べ物にならない。殴られて痛いと感じる様子を見せる人もいるが、自分はそういうのは見せない」
「この世界グランプリで自分が使う武器は2つだけだ。キックとエルボー。だが、自分のキックとエルボーは格別だ。相手は油断するとノックアウトされるだろう」
内藤大樹戦、ONEで初のKO勝ちなるか
スーパーレック・キアトモー9は、ONEフライ級ムエタイ世界グランプリ出場者の中でも傑出した存在だ。
対する内藤大樹は、ONEで5勝1敗。唯一の黒星は、元ムエタイフライ級王者ジョナサン・ハガティー(イギリス)戦での判定によるもの。
内藤は明らかに脅威であるものの、スーパーレックは今回の試合では弱点を突ける可能性があると示唆している。
スーパーレックはこうコメントしている。
「研究のために(内藤の)以前のペッダム(ペッティンディー)とジョナサン・ハガティーとの試合を見た。キックとローキックが得意なんだと思う。ムエタイのスタンスもいい。しかし、ディフェンスはそれほど良くないと思った。対戦相手にパンチを打たれるような隙があることが多い」
「これまでの戦いぶりは良いが、自分は圧倒できると信じているので、心配はしていない」
スーパーレックは、猛烈な右の回し蹴りにちなんだ“キッキング・マシーン”のリングネームを有しており、内藤戦でもこれが大きな武器になるだろう。
パワーで優位に立つことを期待し、それを証明するためにONEで初めてのフィニッシュ勝利を挙げ、すべてのトーナメント出場者に向けてアピールをしたいと考えている。
スーパーレックはこう話している。
「自分のキックは相手よりも重いと思っている。そして自分の武器はその強力なキックだけじゃない。エルボーもパンチもある。この試合に向けてエルボーを磨いてきた。これが当たれば流血もあるだろう」
「ベストを尽くす。チャンスがあれば、ノックアウトする。この試合に勝てるという自信は90パーセントだが、相手のことは侮らない。世界グランプリの対戦相手はみんな素晴らしいから」