【8/26大会】KOアーティストのタン・リーがBJJ黒帯に「防衛戦で腕前披露も」
ONEフェザー級世界チャンピオンのタン・リー(ベトナム / アメリカ)は、13勝のうち12勝をノックアウトで挙げ、総合格闘技界の頂点まで上り詰めた。だが、単なる一級のストライカーというだけではない。
8月26日(金)にシンガポール・インドア・スタジアムから生中継される「ONE 160」のコーメインイベントで、1位コンテンダーのタン・カイ(中国)を相手にベルト防衛に臨むリー。今年6月に、長年師事している有名グラップラーのライアン・ホールから柔術の黒帯を授けられた。
リーは立ち技のスペシャリストとして総合格闘技のキャリアをスタートしており、ここまでの道のりは長かったと話している。
リーはこう説明している。
「柔術を知らずには戦えない。ひどい負け方をするだろう。(始めたばかりの頃は)やってみよう、みんなやった方がいいと言っているし、と思っていた。そうしたら、思っていた通り、素晴らしい武道だから夢中になってしまった」
最近ではリーは、打撃と同様にサブミッションにも熱心になった。
今回のタンとの世界タイトルマッチは、ONEのケージ「サークル」内で、ブラジリアン柔術の黒帯の腕前を披露する絶好のチャンスだと考えているようだ。
リーはこう話している。
「明らかに自分は、ケージの中では立ち技をやる奴だった。だが、自分は柔術をする奴でもある」
「ONEでの直近2戦は、ベルトがかかった戦いだったから、強みを生かそうと思った。直近の試合の相手は、世界有数のグラップラー(ゲイリー・トノン)だったから。そういう相手とグラップリングで戦い続けるのはいい状況とは言えない」
「けれど、もしかしたら今回の試合では少しはグラップリングを入れられるかもしれない。(タンが)ダブルレッグ・テイクダウンを仕掛けてくるか、そしてどうなるか、まあ見てみよう」
タン・リー、サブミッション・グラップリング出場にも前向き
ハイレベルな打撃を有するタン・リーが、そのスキルを駆使してMMA界を渡り歩いてきたことは驚くに値しない。
だが、ONEは最近サブミッション・グラップリングマッチを再開させており、リーもこのルールの中でブラジリアン柔術黒帯の腕前を見せるチャンスを得たいと思っているようだ。
リーはこうした可能性に対して前向きな上、エリート選手との対戦も恐れてはいない。
リーはこう付け加えた。
「ああ、誰かとグラップリングマッチを組んでくれ。すごく楽しいだろう。今回の試合が終われば、その後少し時間がある。組んでくれ」
「(ルオトロ兄弟の)どっちかでもいい。誰でもいい。楽しい試合になると思う。いい経験になると思うし、グラップリングを披露できる。それもクールだ」