【3/26大会】若松佑弥、王者モラエス戦「世代交代へ首を取りに行く」
ONEフライ級2位コンテンダーの若松佑弥は、3月26日(土)にシンガポール・インドアスタジアムで行われる「ONE X」でアドリアーノ・モラエス(ブラジル)の有するONEフライ級世界タイトルに挑戦する。
モラエスはONEでも圧倒的なチャンピオンとしてフライ級に君臨し続けているが、若松は過去の経験を生かして大一番に臨むと意気込んでいる。
日本のノックアウト・アーティストと名高い27歳の若松は、今回の試合ではモラエスに気後れすることはないと言う。それどころか、ONEチャンピオンシップのケージ「サークル」で力強いアピールをしようと意気込んでいる。
若松は5連勝中。MMAフライ級に新時代をもたらすことができると、自信に満ちている。
若松はONEチャンピオンシップに以下のようにコメントした。
「モラエスのことは尊敬しているし、憧れの選手だが、ここは世代交代だと思って首を取りに行くので、全力で行くし、全力で来てほしい。激闘がしたい」
「(自信については)半分開き直りであり、半分は本当の自信。もちろん不安はあるが、今まで生きてきた中で、集大成が出せるのではないかと。答え合わせかな。自分がその程度だったら負けるだろうし、でも自分は絶対チャンピオンになれると思っているので、勝つと思う」
モラエスという大敵との対戦を前に、若松は2019年の「ONE: A NEW ERA 新時代」で行われたデメトリアス・ジョンソン(米国)戦を思い返す。
若松は試合前は12度MMA世界チャンピオンに輝いたジョンソンを相手に気後れしたこともあったようだが、試合を通じて重要な気付きを得たようだ。
若松は以下のようにコメントしている。
「試合当日まで、本当の意味で相手のことなんて、憶測でしかわからないのであまり気にしない。それを気にしすぎてやられたのがDJ戦だったので、それもいい経験だった」
「戦う前は、みんな(自分が)DJには何もできないとか、何も通用することなく負ける、という見方があった。戦績を見てもDJの方が圧倒的だし。自分みたいなやつが何で当てられたのかと思っていたが、実際に触れ合った時に全然そんな差はないな、と」
ノックアウトも視野
ONEフライ級世界タイトルマッチを前に、若松は自分の特性とスキルが問われることを理解している。
また、モラエスがこの階級で圧倒的な力を誇る理由も知っているが、今回の試合では隙を見つけることができるとも考えているようだ。
若松はこう話している。
「(相手の)武器は寝技とグラップリング、が一つだと思うが、何回も(世界)チャンピオンの防衛をしているというのが一番の武器だと思う。チャンピオンであり続けた男のメンタルは想像できないので、そこが一番の強みだと思う」
「最大のウイークポイントは、打撃をもらう癖があるところ。そこを狙う。自分の打撃だったらかなり危ないと思うので、そこが一番の弱点と思う」
若松のパンチの威力は強烈なため、モラエスは何度も食らえば窮地に陥るだろう。これが勝利への鍵となると若松は考えている。
若松は、強烈な打撃と冷静な判断力でモラエスに迫り、最終的にはフィニッシュも視野に入れているようだ。
「自分の強みは体力、若さ、ストライキング、パワー、あとはサムライ・スピリットだ」
「一番理想とするのは、相手のアゴの骨を折って、KOして、失神させたい。早い段階で」
「攻めて攻めて、ずっと上を取り続けて、相手を諦めさせる」
3月26日、若松は世界チャンピオンに恐れることなくかかっていくことだろう。