【6/28大会】「自分のほうがスピードがある」スーパーレック、ゴントーラニー戦を前に意気込み
ONEフライ級キックボクシング世界王者スーパーレック・キアトモー9(タイ)は、6月28日(金)の「ONE Friday Fights 68」でフライ級ムエタイマッチに出場する。
タイ・バンコクのルンピニー・スタジアムから日本のゴールデンタイムで生中継されるこの大会で対するは、新進気鋭のKOアーティストのゴントーラニー・ソー・ソンマイ(タイ)。
スーパーレックはフライ級ムエタイ1位コンテンダーでもある。地上有数の才能あふれるストライカーとして知られ、最近では 武尊やロッタン・ジットムアンノン(タイ)といった有名選手を相手に勝ち星を挙げている。
一方、対戦相手のゴントーラニーはラジャダムナン・スタジアムのムエタイ世界王者に2度輝いている。「ONE Friday Fights」シリーズでは驚異的なパワーと世界クラスのテクニックを披露し、7連勝中だ。
スーパーレックはこうしたゴントーラニーが真の脅威であると認めている。だが、同時にその弱みをONEチャンピオンシップに指摘している。
「彼にはKOパワーもテクニックもある。だが、遅いんだ。素晴らしい選手とは思う。自信に満ちているし、絶好調だ」
スーパーレックはこの階級で間違いなく最速のストライカー。今回の試合でもそのパンチのスピードと、電光石火のキックを駆使するつもりだろう。
こうしたスピードというアドバンテージで、早い段階で無傷のままノックアウトを決められると信じているようだ。
「自分のほうがスピードがあると感じている。もちろん、この試合をできるだけ早く、もしくは大きな怪我をせずに終わらせるつもりだ」
スーパーレックはこの試合から3ヶ月後の9月7日(土)、米国大会「ONE 168: Denver」では階級を上げてジョナサン・ハガティー(英国)が有するONEバンタム級ムエタイ世界タイトルに挑戦することになっている。
今回の試合の対戦相手のゴントーラニーは、ハガティーと型を並べる世界的スターではない。だが、それでもスーパーレックは「ONE Friday Fights 68」で全力の戦いを繰り広げることだろう。
スーパーレックはこうコメントしている。
「ゴントーラニーとハガティーは違うスタイルの違う選手だ。ゲームプランが同じになるとは思わない」
「だが、いつも自分は試合に向けて100パーセントの努力をする。ファンは素晴らしいパフォーマンスを期待しているし、きっとゴントーラニーもそうだろう。すごい試合になるはずだ」
「体重を減らした後に、戻さないと…」
ゴントーラニー・ソー・ソンマイ戦では、スーパーレック・キアトモー9は本来の階級であるフライ級で戦うことになる。
そして、3ヶ月後のジョナサン・ハガティー戦ではONEで初めてバンタム級で戦うことになる。
こうした変化は簡単なことではないとしつつも、この点はゴントーラニーとの試合では影響しない、とスーパーレックは話している。
「多少心配しているのは、体重を減らした後に、元に戻すプロセスについてだけだ。ゴントーラニー戦をオファーされる前には、ハガティーとの試合に備えて体重を増やしていた」
「そして現在は体重を減らしている。そしてその直後にバンタム級にしたいといけない。だが、試合のことは全く心配していない」
スーパーレックは、バンタム級ムエタイのタイトルを狙うことに加え、米国デビューも楽しみにしている。
「ONE 168: Denver」を自身の戦いぶりを米国で披露し、世界中のファンと繋がる機会だと見ているようだ。
「新しいファンの前で戦うのは素晴らしい経験になるだろう。世界中にファンが増えるということは、自分にとって重要な意味があることなんだ」