【6/8大会】復帰初戦の北野克樹戦へ、ハリソン「痛めつけてやる」
6月8日(土)の「ONE 167: Tawanchai vs. Nattawut II」で、日本の北野克樹と対戦するリアム・ハリソン(英国)は、久々の試合を楽しみにしている様子だ。
ハリソンは2022年8月に元バンタム級ムエタイ王者のノンオー・ハマ(タイ)と対戦して膝を負傷して以来欠場していた。
ONEバンタム級ムエタイ世界タイトル挑戦は不本意な結果となってしまったが、タイ・バンコクのインパクト・アリーナで行われる今回の大会では、最高のパフォーマンスを披露したいと意気込む。
ハリソンはONEチャンピオンシップにこう話している。
「試合に出て、数年前のようにワイルドな試合をするのを楽しみにしている」
「答える必要がある疑問もあるだろう。たとえば、自分は凶暴なファイターとして復帰できるのか? ノックアウトパワーは相変わらずか? といったものだ。こうした質問にははっきりと『イエス』と答えるつもりだ。前に出て、相手を後退させて、痛めつけるつもりだ」
北野は昨年10月のONEデビュー戦でハリル・キュトゥクチュ(オランダ / トルコ)を相手に印象深い勝利を挙げており、ハリソンはこうした北野を侮っているわけではない。
だが、ハリソンはムエタイの世界チャンピオンに3度輝いており、過去20年にわたってムエタイ界の最強の選手たちと対戦してきた。このため、北野を苦しませるだけの経験やスタイルを今なお有していると信じている。
ハリソンは北野についてこう話している。
「自分が見た試合では、彼のエルボーやハイキックは危険なようだった。だが、プレッシャーには非常に苦しんでいるようにも見えた」
「これこそが自分がやっていることだ。自分は前に出て、アグレッシブにプレッシャーをかけるファイターだから。もちろんガードは怠らない。彼は馬鹿じゃないし、いい武器も持っている。だが、出ていってすぐにでもぶっ飛ばしてやるつもりだ」
「彼はタフだ。評判もいいし、連勝している。だが、自分と対戦することになった。自分は復活を印象付けて、まだまだトップレベルで競り合うだけの力があるってことをファンに示したい」
「一方的な戦いになる。KOする」
北野克樹との試合では、リアム・ハリソンのほうが間違いなくビッグネームだ。このため、この戦いは両者にとって譲れないものだ。
ムエタイ界で絶大な知名度を誇り、しばらく欠場していたハリソンとの対戦は北野にとって大きなチャンス。
一方、ハリソンは踏み台になることを望んでいない。
「彼(北野)が危険なアスリートだとはわかっているし、自分を倒して名を挙げるつもりだというのもわかっている」
「これは新進気鋭のファイターと戦うときのリスクだ。大物を倒したいと思っている。そうすればスターになれるからだ。だから、彼の背負っているものは大きい。だが、自分だって背負っているものがたくさんあるんだ」
ハリソンが今も一級のアスリートだと証明する最善の方法は、これまでのような破壊力のある戦いぶりを見せることだ。
無事に事前特訓を終えて自信をみなぎらせているハリソンは、北野に勝ち、そのキャリアの最終段階も以前と同様に輝かしいものだということを証明できると信じている。
「一方的な戦いになるだろう。彼をノックアウトする。盛大にアピールをしたい。観客はそれを見たがっているだろう。老練の“ヒットマン”(ハリソンのリングネーム)をな」
「試合では『ああ、これは復帰後の初戦だな。気楽にやって勝利をもぎ取ろう』なんて考えることはない。観客はそんなリアム・ハリソンの試合を見るために金を払っているわけじゃない」
「試合ではリアム・ハリソンのムエタイのスタイルを見せてやる。つまり、ハードなパンチとキックを繰り出し、前に出ていく、アクションとドラマ含みの試合だ。約束する」