【6/8大会】キック戦で対戦のピューリック「ロッタンを笑いものにしてやる」
6月8日(土)の「ONE 167: Stamp vs. Zamboanga」のフライ級キックボクシングマッチに出場するデニス・ピューリック(カナダ / ボスニア・ヘルツェゴビナ)は、ロッタン・ジットムアンノン(タイ)を相手にキャリア最大の勝利を挙げられると信じている。
同大会はロッタンの“ホーム”であるタイ・バンコクのルンピニー・スタジアムで行われる。
ピューリックは39歳で、フライ級ムエタイ部門の2位コンテンダー。これまでに数々の印象的な勝利を収めており、今回の試合には最高のコンディションで臨むつもりだ。
対するロッタンは長年ONEフライ級ムエタイ世界タイトルを保持しており、地上有数のエキサイティングでカリスマ性のあるストライカーとして知られる。
今回の試合はムエタイではなくキックボクシングルールのノンタイトル戦だが、ピューリックは試合を楽しみにしていると言う。
「とても楽しみにしている。それだけだ。キックボクシングマッチだと聞いたときも特に気にしなかった。観客の前で奴を笑いものにしてやるさ」
ロッタンは前に出る超攻撃的なスタイルで人気を博したが、ピューリックも同じく決して諦めない姿勢で乱打戦を制することも多い。
このためピューリックはロッタンのこうした戦いぶりを歓迎し、1センチたりとも後退しないと話している。
「この手の試合は好きだ。彼の戦い方や、前に出てくるアグレッシブさ、乱打戦が好きなところ。これらは自分が好きなタイプの試合なんだ。こういうところは、自分と似ているように思うし、『こいつと戦わないとな』って思わせてくれる」
「正直に言うと、彼よりも自分の方が引き出しは多い。特にキックボクシングに関しては。彼にはプレッシャーしかない。前に出て、相手を疲れさせて、プレッシャーをかけて、相手を怖気付かせるんだ。だが、自分の試合を見たことがあるだろう? 自分は単に怖気付いて固まるタイプじゃない。自分は怖気付くなんてことはない」
ピューリックは、ロッタンの前に出るプレッシャーが最終的には“穴”になる可能性についても指摘している。
自身の強烈なパンチと正確なカウンターに自信を持つピューリックは、ロッタンを翻弄したいともコメントしている。
「自分はこれまでカウンターを武器としてきたが、彼にもカウンターを見舞えるだろう。それに自分は、これまでに彼に打撃を命中させた他の選手とは違う」
「彼は自分の顔に打撃を見舞えない。やってみな。そうしたらすぐにアゴを蹴り返してやる」
ピューリックはロッタンを倒せると信じている。
その理由として、ロッタンの打撃はあまりに基本的で、さらに被弾することも多いためだと言う。さらに今回のルールではムエタイのようなエルボーやクリンチもないため、ロッタンはいつもの強さを発揮できないとも話している。
「彼のやり方は古臭いんだ。隙だらけだ。それに自分は彼の打撃をもらわない。自分は動き続けるし、あまり打撃をもらわない。自分のコンディションが万全であれば、素早く動けるし、パワーもある。自分に打撃は当てられないだろう。彼はいつも通りのやり方で前に出てくるだけだ」
「自分の引き出しは多い。いろんなやり方を知っている。パンチで負けるつもりはない。この試合ではクリンチもエルボーもないだろ? 試合を見て楽しんでもらいたい。すごい試合になるだろう。新しいキングが誕生するんだから」
「ロッタンに勝てればタイトル戦!」
デニス・ピューリックはこれまでONEで5戦出場しているが、すべてムエタイルールでの試合だった。だが、「ONE 167」でのロッタン・ジットムアンノンとのキックボクシングマッチをとても楽しみにしているという。
ロッタンはフライ級ムエタイの世界チャンピオンで、同級キックボクシング部門の1位コンテンダーでもある。
このため、ピューリックはこの試合で勝つことの意味をこう説明している。
「キックボクシングは好きだ。キックボクシングでロッタンを倒せれば、キックボクシングの1位ランカーになれる。今は自分はムエタイで2位で、いいところに付けている。そうしたら、この後はタイトル戦だ。タイトル戦に出る資格があると思う」
確かに、ピューリックは2つの競技で成功するチャンスを手にしている。
ロッタンに勝てればONEフライ級ムエタイ世界タイトルや、スーパーレック・キアトモー9(タイ)の有する同キックボクシング世界タイトルに挑戦する可能性も開けるかもしれない。
ピューリックはこんなコメントもしている。
「ロッタンを倒したら、世界タイトルに挑戦する資格があると思う。その次に、キックボクシングのタイトルにも挑戦する資格があると思う」