【7/22大会】初黒星乗り越え箕輪ひろばと対戦へ、マスンヤネ「燃えている」
ストロー級2位コンテンダーのボカン・マスンヤネ(南アフリカ)は逆境に強く、初のMMA黒星を喫した後、復活を遂げようと燃えている。
小さな巨人という意味の“リトル・ジャイアント”というリングネームを持つ28歳のマスンヤネは、多くの困難を乗り越えて、ONEチャンピオンシップで戦うアスリートになった。そして今回、世界タイトル挑戦の目標に近付くため、7月22日(金)の「ONE 159: De Ridder vs. Bigdash」で3位の箕輪ひろばと対戦する。
4月に1位のジャレッド・ブルックス(米国)にサブミッションで黒星を喫したばかりだったが、箕輪戦のオファーをためらうことなく承諾したという。
マスンヤネはその意図をこう説明する。
「自分は、いつだって世界最高のファイターと戦いたい。そしてONEチャンピオンシップは、世界最高のストロー級ファイターがいる。トップ5の相手と組まれたのは嬉しいし、正当な方法で自分がランカーだってことを主張できる」
「この階級で、自分が世界一だってことを証明するためにここにいるんだ。ONEチャンピオンシップを見ている世界中の人々に、自分の存在を知ってもらいたい。世界チャンピオンになるために、ここにいるんだから」
名誉挽回へ燃えるマスンヤネは、箕輪を高く評価している。
元修斗チャンピオンの箕輪は、どんな距離でも戦える相手だと知っており、待望の両者の対決を前に、さまざまなシナリオを想定している。
同時にマスンヤネは、新たにした決意に加え、世界クラスのスキルと運動能力が、大きな武器になると信じている。
マスンヤネはこう話している。
「箕輪は、全体的にとても総合力が高い。試合では、テイクダウンやサブミッションを狙ったり、いいパンチを繰り出すのを見た。だから、総合力が高いんだ。グラウンド・ゲームが一番の長所だと思う。しかし、彼のことは尊敬しているが、自分に勝つための道具を持っているとは思わない」
「勝つために必要なことは何でもする。圧倒的なパフォーマンスをして、この階級で自分の存在を示すつもりだ。箕輪戦に向けて再び燃えている」
マスンヤネ、初黒星からレベルアップ
ジャレッド・ブルックスを相手に初黒星を喫し、総合格闘技の戦績を8勝1敗としたマスンヤネ。
だが、時間をかけ、視野を広げて、より大きなイメージを描くようになった。もう、ネガティブな考えに捕らわれることはなく、自身の環境のポジティブな面に目を向けている。
マスンヤネはこうコメントしている。
「初めての敗戦は辛い経験だった。深く考えて、もう2度と負けたくないと思うようになった」
「だが、負けたとしても、自分が恵まれている点を理解しないといけなかった。新型コロナウイルスなどの問題がある中、他の国に行き、自分の好きなことができるのは、とても幸せなことだ」
敗北は、準備段階の失敗を浮き彫りにしたが、同時にその失敗を乗り越えるために必要な後押しとなった。
そして何より、マスンヤネは自身のトレーニングが目標を達成するためには最適ではない部分もあると気付いた。
「ONE 159」で行われる箕輪ひろば戦への準備を進める中、成功を納めるために全てが完全に整ってきたと感じているようだ。
マスンヤネはこう付け加えた。
「あの敗戦で、トレーニングに対してよりやる気が出た。さらにハードに練習しているから、試合に向けて今までで一番いい仕上がりになると思う」
「あの敗戦で、自分の身体についてもっと学ぶべきという教訓を得た。とても調子が良い。食事にも気を配り始めた。試合準備で栄養士も雇った。実は今、食事などの変化で、体重もほぼ仕上がったし、水分量も足りている感じだ。チャンピオンになるためには、チャンピオンのように生きなければいけない。これが今自分が始めたことだ」