【8/5大会】MMA無敗キープへアルメイダ「自分は単なる柔術ファイターじゃない」
ブラジリアン柔術世界チャンピオンに17度輝いたマーカス・アルメイダ(ブラジル)は、8月5日(土)にタイ・バンコクで行われる「ONE Fight Night 13: Allazov vs. Grigorian」で、総合格闘技の無敗記録をキープしたいと意気込んでいる。
MMA参戦以来、4戦ともすべて第1ラウンド勝利としているアルメイダの今回の相手は、オマール・ケイン(セネガル)。
これまで多様な相手と対戦し、あらゆるスキルを駆使して白星を勝ち取ってきたアルメイダだが、ケイン戦でも同様のことが起こり得ると考えている。
アルメイダはこう話している。
「ケインはとてもタフな男だ。連勝して波に乗った状態だ。一番最後に負けたのは、自分が直近の試合で倒したキリル・グリシェンコ(ベラルーシ)。(グリシェンコ対ケインは)レスラー同士のかなり厳しい戦いだったから、最後は立った状態で戦っていた」
「ケインのバックボーンはグラップリングだ。とても優れた基礎があるから、それを生かして立って試合を進めたがると思う。テイクダウンのディフェンスと、打撃のトレーニングを間違いなく積んでいるだろう。これらが彼の強みだと思う」
史上指折りのブラジリアン柔術家としての名声を築いたアルメイダだが、何よりも完全な総合格闘家に転身したとアピールしたいと思っている。
いつでも強力なサブミッションを決める準備はできているが、それだけに頼らぬよう、あらゆる分野で常に進化を目指しており、ケイン戦では新たな技を披露したいと話している。
「他の試合でも同様、この試合での自分の武器はケージに入って、自分は単なる柔術ファイターではなく、MMAファイターだってことを示すことだ。だから、必要であれば15分の戦いもできるようにしている」
「もちろん、自分の専門分野は柔術だし、試合でそれを駆使できる。それはいつだって自分の目標であり、素晴らしいことだ。だが、それが使えなくても、イラつくことはない。必要があれば3ラウンドにわたって立って戦う準備もできている」
「だが間違いなく、自分の目標は第1ラウンド一本勝ちだ。前の試合でのように」
世界タイトル挑戦「機が熟せば」
マーカス・アルメイダとオマール・ケインの試合は過去に2度組まれたことがあるが、両方ともケインが出場を辞退していた。
アルメイダは試合が中止となったことで気持ちに影響があったものの、切り替えはできたという。今回は自分自身に集中し、「ONE Fight Night 13」の試合日までは何があっても冷静でいようとしているという。
「試合は2度キャンセルになった。契約にもサインしていたが、不運にも実現しなかったんだ」
「今回は本当に実現すると信じている。だが、そうでなければ、誰とでも戦う準備はできている。相手がケインだろうが、他の対戦相手になろうが、試合日には準備万全で臨む」
「もし変更があっても、イラついたりはしない。前に中止になったときはイラついたが、対戦相手が変わったことで学んだこともあったし、何にも動じはしない」
また、ONEヘビー級MMA世界タイトル挑戦を心待ちにするファンも多いが、アルメイダはまだ考えていないと言う。
代わりに目の前の仕事に集中し、先走ることはしたくないようだ。
アルメイダはこう付け加えた。
「世界タイトルについては考えていないし、気にしていない。コーチとマネージャーに任せている。自分は単なる部下だ。出場して、自分の仕事をする。マネージャーとコーチに準備ができたと思ってもらえたら、準備をする」
「同時に、ケージにいる時間を増やし、経験を積む。これが一番重要だと思う。先走りたくはない」
「機が熟せばベルトをかけて戦う。だが、その次の試合のことは考えない。自分はケインに照準を絞っている」