【9/7大会】手塚裕之と対戦するフィティケフ「相手は5連勝中、モチベーションが高まる」
9月7日(土)の「ONE 168: Denver」のウェルター級MMAマッチで日本の手塚裕之と対決するイシ・フィティケフ(オーストラリア / トンガ)は、5戦連続フィニッシュ勝利としている手塚の記録をストップさせようと意気込んでいる。
フィティケフは、この試合を前に強いモチベーションを抱いている。
フィティケフは直近の試合でONE初勝利を挙げており、今回手塚に勝てればさらに勢いをつけられると考えている。
このため、手塚についてしっかり研究しているとフィティケフはONEチャンピオンシップに話している。
「(手塚に)ずっと注目してきた。たくさん勝ち続けているし、ああいう戦い方を見ているとモチベーションが高まる。自分はアンダードッグだから」
「このマッチアップはいい。挑戦のしがいがある。最高の相手と実力を試すことができるんだ。昨年4月以来、怪我のために試合に出ていないが、しっかり練習はしているし、スキルなどすべて磨き上げている」
「この相手と自分の実力を試す準備はできている。勝つ準備はできている」
手塚は、ウェルター級のどんなアスリートにとっても手強い相手だ。5連勝の内訳は、ノックアウトで2勝、サブミッションで3勝としている。
だが、フィティケフは手塚とどんな距離でも交戦するつもりだ。しかも、ONEのケージ「サークル」内での打ち合いが始まれば、一歩も引く気はないと言う。
フィティケフは、手塚の過去の大半の対戦相手とは違い、自身の強みを生かす、と宣言。その強みとは正確なストライキングだ。
「自分のキレに驚くことだろう。彼は大ぶりするのが好きなようだが、自分のほうがより正確な打撃ができる。ど真ん中に命中させるつもりだ。もし、グラップリングをしたいのなら、やってみるといい。けれども、自分は仰向けになって何もしないような過去の対戦相手とは違う。ずっと仰向けになって動かないなんてことはない。自分はスクランブルを仕掛けにいく」
「第3ラウンドまでにTKOかノックアウトで決まる気がする。ハードなトレーニングをしてきたし、体の隅々までそんな予感が感じられる。なんでだかわからないが、自分はやるべきことをやり遂げられると感じている」
「自分から戦いを仕掛けていきたい」
イシ・フィティケフが、「ONE 168」の手塚裕之戦を楽しみにしているのは明らかだ。
連勝中の手塚に圧勝できればウェルター級MMAのトップ戦線に躍り出ることもできることを知っているためだ。
「自分はいつだって燃えている。相手が5連勝中、なんていう試合だからさらに気分は上がる。自分はアンダードッグだ。ただ自分から戦いを仕掛けていきたい」
「勝ってもタイトル戦線のどんな位置に食い込めるかはわからないし、一戦一戦こなして勝っていくつもりだ。もし挑戦者候補になるようなことがあれば、それでもいい。けれども、今回の対戦相手のことを忘れているわけじゃない」
「いい試合をしたいし、全力の戦いになっても準備はできている。必要なら、死ぬような覚悟でやるつもりだ。先のことは考えていない。全力を出し切るだけだ」
フィティケフは近道をする気はない。手塚に勝てたとしても、すぐさまタイトルを狙いにいくようなことはないだろう。
もちろん、ONEウェルター級MMA世界チャンピオンのクリスチャン・リー(シンガポール / 米国)との対戦は熱望しているが、その前に挑戦者としての資格があることを証明するために他のトップコンテンダーと対決をしたいと話している。
「クリスチャン・リーには注目しているが、他にも注目している選手はいる。前回(米国で行われた)デンバー大会に出場して対戦したゼバスチャン・カデスタムとロベルト・ソルディッチとも試合をしてみたい。この2試合をしたいと思っている」
「ハードな試合は大好きだし、そういう試合がしたい。ハラハラさせるような試合をしたい。そっちのほうが挑戦のしがいがあるからだ」
「この2人はいい選手だ。もしこの2人に勝てれば、世界タイトルに挑戦する資格があると思える。与えられるよりも、自力で挑戦の機会を手に入れたい」