【12/22大会】スーパーボンとの防衛戦がついに実現、タワンチャイ「大熱戦になる」
ONEフェザー級ムエタイ世界チャンピオンのタワンチャイ・PK・センチャイ(タイ、24)は、12月22日(金)の「ONE Friday Fights 46」でスーパーボン・シンハ・マウイン(タイ、33)を挑戦者に迎え、3度目の防衛戦に臨む。
両者の対決はこれまでに2度組まれたがいずれも延期となっていた経緯があり、タワンチャイは今回のタイ・バンコクのルンピニー・スタジアムでの対戦を前にモチベーションを高めている。
最初に対戦が組まれたのは10月の「ONE Fight Night 15」だったが、スーパーボンが負傷のため欠場した。タワンチャイは代わってジョー・ナタウット(タイ)とフェザー級キックボクシングマッチで対決しユナニマス判定で勝った。次に今月の「ONE Fight Night 17」でも対戦が組まれたが、タワンチャイが病気で入院したため再び延期となった。
そして回復以来、スーパーボンとの対戦に向けて準備を重ねてきたというタワンチャイは、ONE編集部にこれまでの経緯をこう振り返っている。
「最初の負傷欠場は、相手が足を痛めたことが理由だったと思う。次は自分が病気になった。インフルエンザに感染したんだ。数日間入院した。回復に時間がかかったから、試合は延期せざるを得なかった」
「けれども今はもう大丈夫だ。回復してからは、これまでの2倍ハードにトレーニングしているよ」
タワンチャイは、元フェザー級キックボクシング世界チャンピオンのスーパーボンとの対戦を心待ちにしてきた。
また、自身のみならず世界中の立ち技ファンもこの一戦を楽しみにしていたことを理解しており、この点も歴史に残る戦いにしようというモチベーションにつながっているようだ。
「この試合はすでに2度延期されているから、ファンも長い間楽しみにしていてくれた。ついに実現することになってうれしい」
「スーパーボンは自分と対戦したいとよく話していた。彼が対戦を望んでくれているから、自分も彼と戦いたい。今回はぶつかるのに最良のタイミングだと思う」
「今までで一番難しい試合になるかどうかはわからないが、大熱戦になることは間違いない」
「このベルトは自分のものだ」
この数年、タワンチャイ・PK・センチャイは、スーパーボン・シンハ・マウインがキックボクシング界で数々の成功を収める様子を追ってきた。
さらに、スーパーボンのバックボーンはムエタイ。タワンチャイは、豊富な経験と一級の打撃スキルを有するスーパーボンがムエタイでもキックボクシングでも危険な相手になると知りつつ、全力でぶつかってきてほしいと望んでいる。
タワンチャイはスーパーボンについてこう分析している。
「(スーパーボンの)これまでのキックボクシングのキャリアはずっとフォローしてきたし、尊敬している。だが、ムエタイマッチに出たのは見たことがない」
「(最近ムエタイマッチに出ていないという点は)問題ない。もともとムエタイ出身の選手だし、技術もすごい。彼が今回の試合で大きなハンデを背負っているとは思わない。世界でもトップクラスのストライカーだし、並のファイターではない」
「彼の強みはヘッドキックだ。本当に早い蹴りだ。弱点は見えない。一瞬でも油断したら、すぐにKOされるだろう」
タワンチャイはアグレッシブな撃ち合いを好むことで知られ、ONEチャンピオンシップでは7勝1敗、フィニッシュ勝利5度という圧倒的な戦績を残してきた。
4オンスグローブ着用のスーパーボンとの防衛戦では、こうした打撃の威力を最大限に発揮できることだろう。
タワンチャイは、リング上で全力で戦い、ベルトを譲り渡すつもりは一切ないと宣言している。
「小さいグローブでの戦いは、彼が慣れているキックボクシングマッチとは全然違ったものになるだろう。小さいグローブと大きいグローブでは衝撃が全然違う」
「彼のためにいろいろと準備をしてきた。それがどういうものかは、リング上でわかるだろう。彼を倒せると自信を持っている。このベルトは自分のものだ。誰にも譲り渡すつもりはない。保持するために全力を尽くす」