【9/7大会】リネカーの初ムエタイ戦の対戦相手テン・パウ「最初はMMAの試合かと…」
9月7日(土)の「ONE 168: Denver」のバンタム級ムエタイマッチに出場するエイサー・テン・パウ(米国)は、対戦相手がMMAで活躍するジョン・リネカー(ブラジル)だと知った際、当初は驚いたという。
元ONEバンタム級MMA世界チャンピオンで、“ハンズ・オブ・ストーン(石の拳)”というニックネーム通りの強打で知られるリネカーは、今回が初のムエタイマッチ。テン・パウはこうした人気選手との対戦をチャンスと捉え、最大限に活かしたいと考えている。
テン・パウは34歳。これまでムエタイやキックボクシングの強敵と戦ってきた打撃のスペシャリストで、ONEチャンピオンシップでは2022年10月に初出場して以来、2勝1敗としている。
米コロラド州デンバーのボール・アリーナで行われる同大会で、テン・パウは圧倒的な勝利を挙げたいと話している。
「ビッグネームが相手のこういう試合を絶対したかった。相手の経歴からすれば、おそらくこれまでで一番のビッグネームだ」
「最初はMMAの試合かと思った。(試合合意書を)読んで、もう一度読み直したら、実はムエタイマッチだと気づいたんだ。デンバーでの試合ということで、出場する準備はできていた。自分にとって都合がいいし、得意分野で戦えるし、知名度を高めることにもつながるから、楽しみにしている」
「リネカーには大勢のファンが付いているのは知っている。注目度が高い試合だ。自分への注目度も高くなる。自分の名前がさらに知られるようになるようないい試合を期待している」
スタンドのスペシャリストとはいえ、テン・パウはリネカーの一発を警戒しなければいけないこともわかっている。
だが、自身の技術で優位に戦いを進められるとも自信を見せている。
「自分の動きや判断力を研ぎ澄ませないといけない。冷静に、そして計画的に追い詰めないといけない。彼はどんな瞬間でも当ててくることができる。これまでにわかっている通り、一瞬で相手をノックアウトできるパワーがあるし、タフな戦いを切り抜ける力がある」
「彼のムエタイが自分に通じるとは思わない。相手を気にせずフックを振り回すような彼の得意なことをしなければ、自分のペースで試合を進められるだろうと思っている」
「彼のやろうとすることを全部封じるつもりだ。だから、彼はやりたいことを全部披露できないかもしれないな」
テン・パウは今回の試合で3連勝を狙っている。
厳しい戦いが予想されるものの、実力を発揮する準備はできているという。
「早いペースで激しい打ち合いが繰り広げられる試合になる。いつも通りの自分を見せられるだろう。試合に集中して勝つことに集中して、常にフィニッシュを狙って、すごい技術の打撃を放ってやる」
「技術を披露する機会になるし、おそらく歴史に残るような試合になるかもしれない。会場を盛り上げるつもりだから、瞬きはしないでほしい」
MMA転向にも前向き「おもしろいことに」
これまで世界クラスの打撃をONEで披露してきたエイサー・テン・パウだが、MMAの地方大会にも出場した経験があり、いずれONEでMMAに転向する計画も視野に入れている。
今回のムエタイマッチで現在バンタム級MMA1位コンテンダーのジョン・リネカーに勝てれば、転向を後押しするきっかけになるかもしれない。
テン・パウは対戦相手もすでに思い描いているという。
「今回対戦する相手は、ジョン・リネカーだ。彼がターゲットで、それを仕留めに行くつもりだ。そこから、ONEが自分に何を望んでいるか見てみよう。けれども、どんなチャンスでも活かすつもりだよ」
「リネカーの名前は、転向に役立つ。MMAの世界に入るとすれば、その影響力が役立つんだ」
「MMAはアトランタでもできる。(米アトランタで行われる)『ONE 169』にも出場できる。現在は調子を保って、試合出場を続けたいと思っている」
「自分が出場できれば、MMAでおもしろいことになると思う。(バンタム級MMA世界王者の)ファブリシオ・アンドラージと組んでくれれば、自分にとって最高のマッチアップだ」