【4/6大会】ルオトロに挑戦するミシェル「将来を決めることになる重要な試合」
アイザック・ミシェル(オーストラリア)は、4月6日(土)の「ONE Fight Night 21: Eersel vs. Nicolas」で、これまでの格闘技人生最大のチャンスに挑む。
タイ・バンコクのルンピニー・スタジアムで行われる同大会のコーメインイベントで、ミシェルはONEウェルター級サブミッション・グラップリング世界チャンピオンのタイ・ルオトロ(米国)に挑戦する。
ミシェルは25歳。強いフィジカルと鋭いテクニックを併せ持つユニークなスタイルで知られる。今回がONEデビュー戦となるが、すでにブラジリアン柔術界では屈指の気骨の持ち主で、おもしろい選手としての評価を得ている。
一方、王者ルオトロは21歳。これまでONEチャンピオンシップで3度一本勝ちを決め、5勝0敗としている。
今回の世界タイトルマッチを前に、ミシェルはONEチャンピオンシップにこう話している。
「スタイル的には、お互いに真っ向からぶつかっていくタイプだ。2人ともとてもアグレッシブだが、タイミングも良く、スムーズな戦いもできる」
「だからこれはとても面白い対戦になる。待ちきれない。何が起こるか楽しみだ」
ミシェルはダイナミックなテイクダウンや見事なバックテイクでも知られる。
だが、自身の強みは流動的なアプローチだと分析。世界レベルの戦いにおいては、一瞬一瞬に集中し、戦局に応じて戦術を変化させるこの能力が鍵になると考えている。
「自分の最大の強みは、タイミングと試合を通じて強弱をつけられる能力だと思っている。何が起こっているのかをかなり正確に読めるし、どんなことにもうまくリアクションできる」
「だから、自分の試合はおもしろくなるんだと思う。緊張感を持って強く出ることもできるが、リラックスした感じで戦うこともできる。この変化を読むのは難しい。また、自分のタイミングやパターンをつかむのも難しい」
こうした予測不可能な戦いぶりをミシェルはルオトロとの対決でも発揮することだろう。
さらに、勝てればウェルター級サブミッション・グラップラーとして世界トップの座を得る一戦ということもあり、ミシェルは今回の試合の重要性についてこう話している。
「この試合はあらゆる点で重要だ。自分の現在のキャリアで、ちょうどいいタイミングで組まれたと思う。自分の将来を決めることになる重要な機会だ。人生が変わることになるだろう」
ルオトロの強みは「圧倒的な攻撃量」
アイザック・ミシェルは、「ONE Fight Night 21」でのタイ・ルオトロ戦を、本物の世界トップレベルの選手との戦いになると考えている。
ミシェルはしばらく前からルオトロを注意深く研究しており、2人の間には多くの共通点があると気づいたという。また、ルオトロの強みはバランスの取れたスキルや、容赦ないオフェンス、そして大舞台でも自信をもって技を決められる点にあると話している。
「ルオトロのすごい点は、非常にアグレッシブであるのと同時に強弱をつけながらスムーズに戦えること。どんなことが起こっても怖気付くことはない。だから、ある技を知らなくても、得意じゃなくても、大きな試合で大喜びで繰り出してくることもある」
「基本的に彼はあらゆる手を尽くしてくる。そして、対戦相手がそれに対して準備ができていないとそこにつけ込まれるし、対処できなくなる。オフェンスの量が圧倒的で、しかもそれを一気に繰り出してくるんだ」
ミシェルはルオトロがどう出てくるかと言うことについては下調べ済みで、ベルトを巻いて試合会場を立ち去るためのプランを練っているという。
「試合をたくさん見て研究してきたが、グラップラーとしての彼にとても感銘を受けた。子供の頃からずっとこの競技をやっているから、体の動きなどすべての面でそのことを感じられる」
「もちろん、この試合のために作戦を練っているんだ。それを披露するのが楽しみだよ」