【11/9大会】メクセンと初代王座決定戦へ、ブンタン「世界屈指のキックボクサーに勝ちにいく」

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11月9日(土)の「ONE 169: Malykhin vs. Reug Reug」で行われる初代ONE女子ストロー級キックボクシング世界王座決定戦で、ジャッキー・ブンタン(米国)は、史上最強の女子キックボクサーとされるアニッサ・メクセン(アルジェリア / フランス)を相手に実力を証明したいと意気込んでいる。

同大会は、タイ・バンコクのルンピニー・スタジアムで開催される。

ブンタンは27歳、米カリフォルニア州出身のフィリピン系米国人。同国指折りの若手ストライカーとされており、2021年のONEチャンピオンシップでのデビュー戦では、ワンダーガール・ジャルーンサック(タイ)をユナニマス判定で下して前評判通りのパフォーマンスを見せつけた。

ここまでONEでは6勝1敗としており、唯一の黒星は元ONE女子ストロー級ムエタイ世界チャンピオンのスミラ・サンデル(スウェーデン)と初代世界王座を争った際に付けられたものだ。

こうしてムエタイでも最高レベルのスキルを証明しているブンタンは、今回のメクセンとの対戦では自身がアンダードッグだと感じつつもこの点をモチベーションにしているという。

「理論上では自分がアンダードッグだ。自分にとって初めてのキックボクシングマッチだし、彼女のほうが倍以上の経験がある。それに、彼女は何度も世界チャンピオンになっている」

「だから、ワンダーガールとの(ONEでの)初試合を思い出すようにしている。そのときもアンダードッグで、不利だと思われていたけれども、それがモチベーションになった。ただ試合に出て、そのたびに新しいスタイルを披露するのが大事だ」

「もっと適応力を示して、前回よりもいいパフォーマンスをして、世界指折りのキックボクサーに勝ちにいく」

今回の初代王座決定戦ではメクセンはアトム級から階級を上げて臨む。このため、天才的な才能を有し、ダイナマイトのような強打を武器とするブンタンは、パワーの点では確実に有利だと思っている。

また、ブンタンは4オンスグローブを着用するムエタイルールに慣れているが、キックボクシングルールの8オンスグローブでもそのパワーは十分に通用すると言う。

「強さとパワー、そして身体能力には自信がある」

「強さをテクニックとして用いるような近道をしないようにしている。きちんと全力で正しいテクニックを使うようにしたい」

「これまでの全部の試合と同じように、この点が自分の強みになるだろうと思っている。グローブが大きくても関係ない。それでも強さを発揮できると思う」

実際、キレのあるボクシングの攻撃と強力なパワーを有するブンタンは、世界でも有数の観客を湧かせるストライカーとして定評がある。

劇的ノックアウトを決めるなどして現在3連勝中と波に乗っており、「ONE 169」では激しい戦いが期待できると約束している。

「自分は常に自分自身を信じている。フルラウンドの戦いになるとしても、勝利を収めるつもりだ。今回はそういう試合になるような気がする。自分のなかの闘争本能をむき出しにして、相手にぶつけていきたい」

「ありきたりな表現だけど、激しい攻防が繰り広げられるようなすごく面白い試合になると思う。ただ、自分のほうがもっと積極的に行くと思うけれど」

ベルト獲得「このうえなく大事」

今回のアニッサ・メクセン戦は、ジャッキー・ブンタンにとって2度目の世界タイトルマッチ。

2022年のスミラ・サンデルとの世界タイトルマッチを思い出すファンもいるかもしれないが、ブンタン自身は「ONE 169」を名誉挽回のチャンスとは思っていない。むしろ、まったく関係がないと説明している。

「理論上はそうだ。2度目のチャンスだ。けれども、ベルトがかかっていようと、3ラウンド制の試合であろうと、全試合が新しいチャンスで、新しい試合だと思っている。今回も3ラウンド制や5ラウンド制(の世界タイトル戦)と同様に大切な試合だ」

「現在、対戦するのはハイレベルな相手ばかりという段階に自分はいる。誰もがハイレベルと呼ぶに値する選手ばかりだ。だから、誰のこともみくびってはいない。自分と対戦したいという相手は誰でもまったく違うと思っている」

当然、ブンタンは今回は大きなチャンスであることも理解している。

メクセンを倒してONE世界チャンピオンになれば、偉大な選手としての立ち位置を確立するのに役立つことになることも承知だ。

ブンタンは、初代ONE女子ストロー級キックボクシング世界王座を獲得することが自身のキャリアにとってどのような意味を持つかについて次のように語っている。

「(世界タイトルは)このうえなく大事なことで、自分にとってすべてを意味する。こういう理由で今回の試合に臨む。もちろん、それ以上の意味もある。けれども、最終的な目標は、この競技における自分の名声や立ち位置をしっかり固めること。そのために努力している」

「(今回の世界タイトルマッチは)そのためのステップであり、第一歩にすぎない。20代前半までは自分がプロとして戦うなんて想像もしなかった。しかし、別の競技でもう一度世界タイトルを争うチャンスがめぐってきたことは、当たり前とは思っていない。素晴らしいチャンスだ。自分にとって大きな意味がある。これは生涯にわたって歩み続ける道のりであり、自分はまだその旅を始めたばかり、というふうに正直思っている」

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