【2/7大会】ヨドサンクライに勝利、ユスポフが悲願のタイトルへ闘志
ジャマール・ユスポフ(ロシア)は、ムエタイ界で歴史的な番狂わせを演じるという形で、ONEチャンピオシップで衝撃的なデビューを飾った。
2月7日(金)にインドネシア・ジャカルタで開かれる「ONE: WARRIOR’S CODE」では、ペットモラコット・ペッティンディーアカデミー(タイ)と初代ONEフェザー級ムエタイ王座をかけて戦う。
昨年、ユスポフは11月の「ONE: AGE OF DRAGONS」に緊急参戦。“ボクシング・コンピューター”こと、ヨドサンクライ・IWE・フェアテックス(タイ)を下した。ヨドサンクライにとっては、10年ぶりのムエタイの試合での敗北だった。
世界中の格闘技ファンが驚愕した出来事だったが、36歳のユスポフのこれまでの戦績を目にすれば、その理由がわかるだろう。ユスポフは、52勝の約半数をノックアウトで挙げ、国内とヨーロッパでのキックボクシングタイトル3つを獲得しているのだ。
今回は悲願の世界タイトルがかかった試合だが、再び相手は強敵のタイ選手。ムエタイの世界チャンピオンに4度輝き、通算200戦以上の試合経験があるペットモラコット・ペッティンディーアカデミー(タイ)だ。
試合を前にユスポフが意気込みを語った。
ONE チャンピオンシップ: 再びムエタイのレジェンドとの対決になるが?
ジャマール・ユスポフ: いつだって戦う準備はできている。それが自分の仕事だから。またONEで試合ができて嬉しい。ヨドサンクライを倒した後、タイトル戦がオファーされるのではないかと期待していたから。
ついにオファーが来た時、人生最大の笑みを浮かべた。ペットモラコット戦に向けては、心身ともに100パーセント準備が整っている。頭の中では、いつも試合への準備ができている。今までの人生で常にやってきたことだ。肉体的なトレーニングとしては、今は体型もいい具合だし、対戦に向けて頑張って練習をしている。
ONE: オファーがきた時の状況と、リアクションは?
ユスポフ: マネージャーが電話をしてきて、ベルトがかかった試合があるって言ったんだ。すぐに受けたよ。それはパーフェクトだ!って言ってね。
正直、対戦相手の名前は聞きもしなかった。ただ電話を切って、トレーニングに戻った。その後、ムエタイのレジェンドと対戦すると知ったんだ。
とても楽しみだ。最高の対戦相手と戦える運が付いてきているかも!ヨドサンクライにとってはラッキーじゃなかったかも知れないが。まあ、今回はどうなるかな。
ONE: ONEスーパーシリーズの試合を見て、ペットモラコットについて何か思ったことは?
ユスポフ: ペットモラコットは、攻撃的でスピードがある素晴らしいファイターだ。前に出て行くのが好きだ。
(2019年5月の「ONE: ENTER THE DRAGON」での)ペットモラコット対ジョルジオ・ペトロシアン(イタリア)戦を見たが、こんなことを思った。ジョルジオは、ペットモラコットからのプレッシャーをそんなに予想していなくって、ちょうどいい間合いを取れず、良さを出せていなかった。
結果として無効試合になってしまったが、(7月の「ONE: MASTERS OF DESTINY」での)再戦では前の試合で学んだことを全部出してきた。ペトロシアンは、もっと自信があるスタイルで勝つことができた。ペットモラコット攻略の鍵を見つけていたようだ。
ONE: 対戦で警戒する点は?
ユスポフ: キックボクシングもムエタイも強いと知っているが、膝とエルボーを警戒しなければならないだろう。タイのファイターだから、膝とエルボーをうまく使う。クリンチもうまい。
ONE: 勝利の鍵は?
ユスポフ: ペットモラコットと戦うときは、とにかく動かなければならない。ストライキングを駆使して、クリンチを避けるようにすればいいかも知れない。
とにかく素早い反応が必要だ。素早く応戦して、間合いをうまく取る。自分の得意なボクシングと、スピードが役に立つだろう。
ONE: この試合が必見、という理由を挙げるなら?
ユスポフ: 今の所、ファンもムエタイのプロたちも自分がトップに値するか決めかねていると思う。ヨドサンクライ相手の勝利がまぐれかどうかを見極めている。
この試合は、あの勝利は単なる偶然じゃなかったと証明するいいチャンスだ。
ONE: 自身のキャリアにとって初の世界タイトルを獲得する意味は?
ユスポフ: タイトルを獲得すれば、キャリアを新たな高みに導いてくれるだろう。もっとファンも増えるだろうし、経済的にも安定すると思う。
ジャカルタ|2月7日 (金) |ONE: WARRIOR’S CODE|公式アプリで生中継(無料)|日本公式Twitter|日本公式Instagram