【2/28大会】トッドがリベンジ成功、スタンプと1勝1敗に
ジャネット・トッド(米国)が王者スタンプ・フェアテックス(タイ)との5ラウンドに及ぶ激闘を制し、ONEアトム級キックボクシングの世界タイトルを奪取した。
2月28日(金)にシンガポールで開かれた「ONE:KING OF THE JUNGLE」のメインイベントで、34歳の挑戦者トッドは鋭いパンチとハイキックでスプリット判定での勝利をもぎ取り、スタンプへのリベンジを果たした。
Janet Todd 🇺🇸 edges out Stamp Fairtex 🇹🇭
American striking star Janet Todd 🇺🇸 edges out Stamp Fairtex 🇹🇭 by split decision to become the new ONE Atomweight Kickboxing World Champion! 🏆📱: Watch on the ONE Super App 👉 bit.ly/ONESuperApp🏷: Shop official merchandise 👉 bit.ly/ONECShop
Posted by ONE Championship on Friday, February 28, 2020
2019年2月にスタンプと初対戦し悔しい敗北を喫していたトッドは、明らかにその試合から学んだようだった。第1ラウンドが始まると、トッドはしっかりとした目的を持って臨んできた。
トッドはストレートパンチを繰り出しスタンプを寄せ付けないようにしつつ、フットワークを使ってスタンプの強烈なパンチを避けた。スタンプは中に入って重い右を出そうとするが、トッドはパンチやローキックを決めた後は離れて危険を避ける。
トッドのスピードは第2ラウンドも生きた。スタンプの先手を打って、パンチのコンビネーションとローキックの組み合わせを放つ。さらにスタンプのアゴにキレイな右ハイキックも決めるが、スタンプは動じない。
スタンプはトッドのリズムを乱そうと、タイミングを計って前蹴りを出し始める。さらにローキックもうまく決まるようになる。
トッドは何度も、クロスフックからの右ハイキックという絶妙なコンビネーションを繰り出す。だがスタンプは右手や強烈なローキックでカウンターで反攻。試合が進むにつれてスタンプの側がより、やりやすさを見せているように見えた。
スタンプは第4ラウンドに入ってもローキックでの攻撃を続け、トッドがジャブクロスに来るところで着実に決める。これがじわじわ効いてトッドの動きに陰りが見える。
トッドの動きが鈍ったところでスタンプはさらに右パンチも決める。だがトッドは着実にジャブを繰り出し、タイミングを見てハイキックを出し始めた。
そして最終ラウンドは、まだ試合の行方はわからないまま始まった。キックボクシング最大の賞、ONEの世界タイトルを目の前にしたトッドは、歯を食いしばり力を振り絞る。
スタンプはクリンチから強烈な右やローキックも決めるが、トッドの高速パンチと超高速ヘッドキックは際立っていた。スタンプは前に出て猛攻を仕掛けようとするが、トッドは冷静さを失わず、ジャブクロスでスタンプを寄せ付けなかった。
15分間の激闘の後、3人のジャッジのうちの2人がトッドを支持し、トッドはスプリット判定でキャリア初の世界タイトルを手に入れた。この勝利により戦績は36勝11敗。ライバル、スタンプとの対戦成績も1勝1敗の五分に戻した。