【2/28大会】白星ジェフ・チャン、無観客で「重圧和らいだ」
ソーシャルメディアを駆使する格闘家として知られるジェフ・チャン(カナダ)は、自身が運営する「MMAShredded」でファンに向けて発信するアドバイスをケージに持ち込み、ONEチャンピオンシップで白星デビューを飾った。
2月28日(金)にシンガポールであった「ONE: KING OF THE JUNGLE」で、ラディーム・ラフマン(シンガポール)との総合格闘技バンタム級の試合で、第2ラウンド、リアネイキッドチョークでサブミッション勝ちを決めた。
当初予定していたように立ち技でラフマンを仕留めるのは難しかったが、チャンは総合力の高さを高さを発揮。ONEのバンタム級にまた1人、エキサイティングなアスリートが参戦した。
ONEのケージ「ザ・サークル」での圧巻のデビュー戦を終え、28歳のチャンがどのようにしてフィニッシュを決めたか、世界中のファンからどんな反応があったかなどを語った。
ONEチャンピオンシップ: カナダから試合会場のあるシンガポールまで旅をして、どのように事前調整をしたか?
ジェフ・チャン: 思ったよりも難しかった。でも早めに現地入りしたからその点はよかった。
コーチは試合の最低でも2週間前に現地入りすることを勧めた。最初は、聞き入れなかったけれども、従ってよかった。最初の週は辛かった。食事制限をしていたから。体重は下回っていたけれども、食事制限をしていて、しかも時差ボケがあった。毎日朝の2時まで起きていて、時差調整をしようとした。
午後7時から午前2時までは長く感じた。だって、お腹が空いていたから。すごくお腹が空いていて、ダイエットをしていると、ただ眠りたくなるのに、時差ボケをしていて。でも、試合がある週の月曜日には調子がよくなった。だから、早めに現地入りしてとてもよかった。
ONE: 無観客試合は自分のアドバンテージになると話していた。実際はどうだった?
チャン: プレッシャーが和らいだ。少し緊張していたから。試合の前はとても緊張していた。でも自分の名前が呼ばれて、ケージに入ったら、落ち着いていた。
ONE: 対戦相手のことをどう思っていたか。また、それに対してどのようにゲームプランを調整したか?
チャン: 対戦相手がラディーム(ラフマン)だろうが、誰だろうが、みんな自分がローキックを放ってくると思うだろう。だから、ハイキックで口火を切った。つま先で蹴ってやった。
相手のゲームプランは、自分をテイクダウンすることだった。ローキックをキャッチしてからのテイクダウン。自分はいまだに本能的にローキックを放ってしまうが、相手がテイクダウン狙いなのを知っていた。だから、自分がローを放ったらすぐにスプロールできた。まさにその瞬間を待っていた。
毎回ローキックを放つたびに、相手がキャッチしてテイクダウンに行くだろうと思っていたけれど、自分はそれを読んでいたからスプロールできた。スタンドで打ち合いをしたかったけれどね。
事前に研究したら、相手は打撃のスペシャリストということだったから、相手もスタンドで戦いたかったと思う。でも、何度もテイクダウンに来られた。自分はグラウンドも苦手じゃないし、フィニッシュもグラウンドだった。
ONE: 次にONEで何をしたい?
チャン: 他のファイターとは違っていると思うけど、みんなタイトルや次の試合について考える。でも自分は向上したいからトレーニングし続けるだけだし、自分のファンのために戦いたい。
自分を試したい。タイトルのことも、次の対戦相手のことも考えていないし、流れに乗ってみる。ONEチャンピオンシップが次の試合をオファーしてくれるまで待つ。
ONE: ソーシャルメディアのファンから何か反応は?
チャン: 丸一晩コメントやメッセージに返答し続けたよ。千以上のメッセージリクエストが来た。全てのコメントに返信した。
インスタグラムのアカウントはブロックされたよ。だから、今はインスタグラムが使えない。自分のことをボットか、お金をもらって返信したりシェアしたりする人だろうと思ったんだろう。電話もパンクしたから、コメントも何もできない。何をしたらいいかわからないけど、まあ待っている。Facebook、YouTube、インスタグラム、全部パンクした。いいことだけどね。
チャトリ(シットヨートンONE会長兼グループCEO)と、ONEチャンピオンシップには感謝の意を表明したい。大会運営はスムーズだったし、系統的だったし、プロフェッショナルだった。とてもいい時間が過ごせた。またああいう経験ができたらと思う。「タイトル戦がしたい」とか言わないけど、楽しくなかったからというわけじゃないんだ。本当に楽しんだんだから。
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