ウォリアーシリーズ「日本vs世界」工藤の相手オルシムが闘志
全米人気の総合格闘家リッチ・フランクリンが番組ホストを務める、ONEチャンピオンシップの人材育成、発掘のためのリアリティ・ショー「ONEウォリアーシリーズ (OWS) 8・日本特別版『日本vs世界』」の開催が、いよいよ今週末に迫った。10月5日(土)に東京・ベルサール渋谷ガーデンで、全16試合が予定されている。
その中で注目を集める選手の一人が、フィリピンの総合格闘技ジム「チーム・ラカイ」に所属するジェリー・オルシム。プロ7勝目をかけてフェザー級総合格闘技の部で、修斗のベテラン工藤諒司と激突する。
もしオルシムが工藤に勝てば、莫大な契約金と共にONEの本大会への切符を手に入れられる。
さらに1週間後の10月13日(日)に開かれる「ONE:CENTURY 世紀」に参戦するチームメイトの士気を高めることにもつながるのだ。
「自分にとってはすごく重要な試合だ。いろいろなことがこの試合にかかっている」
「ここで印象に残るパフォーマンスを出せれば、ONE本大会に行けるとわかっている。同時に、1週間後の大会に出場するチームメイトに勝利をプレゼントしたい」
「正直、プレッシャーはある。でも勝ちたいという気持ちがプレッシャーを和らげている。だからこの試合のために本当に一生懸命、練習してきた。たくさんの人が自分を信じてくれているのもわかっている。この試練に立ち向かう準備はできている」
ONEの記念すべき100回大会となる「ONE:CENTURY 世紀」には、「チーム・ラカイ」から4人の選手が出場する。
まず初めに、OWSのファンにも馴染みの深いリト・アディワンだ。期待の新星アディワンはプロ9勝2敗。8月の「OWS 7」でアンソニー・ドゥ(米国)をユナニマス判定で下し、ONEとの契約を勝ち取っていた。彼は第1部のストロー級マッチで、パンクラスフライ級世界王者の池田仙三と対決する。
次に登場するのはダニー・キンガッド。ONEフライ級ワールドグランプリの決勝戦で、DJことデメトリアス・ジョンソン(米国)を相手に、接近戦を挑む。もしキンガッドが番狂わせを演じられれば、トーナメント王者としてのベルトを手にできる。さらにONEフライ級世界王者のアドリアーノ・モラエス(ブラジル)に再び挑戦することができる。
最後に登場するのはホノリオ・バナリオ。ONEライト級元世界王者の青木真也と、ライト級マッチを戦う。バナリオはONEフェザー級の初代世界王者として、ホームで戦う日本の格闘技のスターを撃破するつもりだ。
1週間後の同じ東京で、4人のチームメイトが格闘技史上、最大のイベントに参戦する。だからこそ、オルシムにとって工藤との一戦はこれまでのどの試合よりも重要になる。
「やる気に満ちている。ずっとこの時を待ち侘びてきた」
「とにかく勝ちたい。自分や自分のためだけではなく、家族やチームのために。いつも自分を支えてくれた人たちのために」
「ONE: CENTURY 世紀」は、さまざまな格闘技から28人の世界チャンピオンが参戦する、史上最大の世界選手権格闘技イベントだ。フルスケールの世界選手権格闘技イベント2大会が同日開催されるのも、史上初めてのことである。
複数の世界タイトル戦、世界グランプリチャンピオンシップ決勝戦3試合、そして世界チャンピオン同士の対決をふんだんに取りそろえ、ONEチャンピオンシップが東京の両国国技館で新地平を切り拓く。