【3/26大会】ファン投票のボーナス、ジョン・ウェイン・パーに
オーストラリアの格闘技のスターのジョン・ウェイン・パーが、3月26日(土)に行われたONEチャンピオンシップの10周年記念大会「ONE X」で見せた勇気あふれるパフォーマンスで世界中のファンの心を鷲掴みにした。
この日、引退試合を迎えた45歳のパーはエドゥアルド・フォラヤン(フィリピン)と対戦。3ラウンドにわたってスシリングなムエタイマッチを戦い抜いた。節目となる悲願の100勝目こそ叶わなかったが、ファン投票によるパフォーマンス・ボーナスを手に入れた。
パーはファン投票で、42%の票を獲得。ONEチャンピオンシップのチャトリ・シットヨートン会長兼グループCEOから、5万米ドル(約615万円)を受け取った。
試合は激戦となり、パーは序盤で苦戦。第2ラウンドではダウンを奪われた。
だが、最終ラウンドでは力強く持ち直し、全力でフォラヤンと戦い、観客を熱狂させた。惜しくもジャッジの判定で敗れてしまったが、それでも世界中のファンにとって忘れられない試合となった。
パーは29日、ONEのコメンテーターのミッチ・チルソンがパフォーマンス・ボーナス獲得を電話で伝えるビデオを投稿した。
パーは興奮を隠しきれない様子で、こう話している。
「すごいことだ。ずっと夢見ていたんだ。とてもクールで、素晴らしいことだ。皆さん、本当にありがとう。これがどれほどの意味を持つか、分かってもらえないだろう。家のローンを払い切れると思う」
ジョン・ウェイン・パー、最後のメッセージ
「ONE X」での壮絶な最後の試合の後、パーはONEのケージ「サークル」で試合後、インタビューに応じた。
コメンテーターのマイケル・スキャヴェロにマイクを向けられ、輝かしいキャリアを通じて応援してくれたファンに感謝の意を表明した。
ムエタイとキックボクシングで99勝36敗1分の戦績を残し、数々のタイトルを獲得したパーは、唇を震わせながらシンガポールの観客に最後のメッセージを伝えた。
「ONEチャンピオンシップで戦う機会をくれたミスター・チャトリに感謝したい。この場に居ることができて本当に光栄だ。そして、この30年間のすべてのファンに感謝する。みんな素晴らしい存在だった。心から感謝している」