【2/20カタール大会】ONE 171ー王者ジョナサン・ハガティー、ウェイ・ルイとの防衛戦に「世界最強であることを証明する」

ジョナサン“ザ・ジェネラル”ハガティーは前戦の敗北の記憶を消去し、自分が世界最強のパウンド・フォー・パウンド・ストライカーの一人であることを改めてファンに思い出させる決意を固めている。2月20日にカタールのルサイル・スポーツ・アリーナで開催される「ONE 171: カタール」のバンタム級キックボクシング世界タイトルマッチで、王者のハガティーは中国実力者ウェイ・ルイを挑戦者に迎えて防衛戦を行う。
ハガティーは昨年3月に開催されたONE初のカタール大会に出席し、その盛況ぶりを目の当たりにして自分もいつかはこの舞台に立ちたいと願っていた。以降、ハガティーはスーパーレック・キアトモー9に1R KO負けを喫し、バンタム級ムエタイの王座を失ったが、今回は念願のカタール参戦を果たし、世界タイトル戦での復帰を飾る。ハガティーはONE公式編集部の取材で語った:
「2024年3月の「ONE 166」を観戦し、チャトリ代表に次のカタール大会に出たいとお願いして、その結果、出場が決まった。ここで自分の戦歴の上にあるLの文字(LOSE/負け)をW(WIN /勝ち)の文字にするのは自分次第だ。」
ONE世界王者の27歳は、世界最大級の格闘技団体で、簡単に勝てる試合が存在しないことを理解している。ONEデビュー戦で元王者の秋元皓貴に勝利し、現在21連勝と驚異的な数字を持つウェイは驚異だ。その上で、ハガティーはウェイの長年の経験値と世界トップの技術力を称賛しつつも、無事に黄金のベルトをカタールから母国に持ち帰ることに自信を持っている:
「パウンド・フォー・パウンドのスーパーレックから、今度はもう一人のワールドクラスのストライカー、ウェイ・ルイ。」
「彼は秋元皓貴に勝利している。だから彼を過小評価しないが、我々は間違いなく彼を倒せると信じている。」
ハガティーは2023年11月のONEバンタム級キックボクシング王座決定戦でファブリシオ・アンドラージを下し王座を獲得。その試合では、1R目で様子を見ながら相手の情報収集に努め、2R目で一気に勝負をかけてKO勝利した。ハガティーは今回のウェイ戦でも同じ様な展開を想定している:
「華々しいパフォーマンスを見せる自信はある。アンドラージ戦と同じ様な展開に持ち込みたいので、2Rでフィニッシュをするつもりだ。私が今でも世界最強であることを証明する。」
ハガティーがMMA挑戦の可能性を語る
2つの競技(キックボクシング&ムエタイ)でタイトルを獲得したジョナサン・ハガティー。決して諦めない姿勢とフィニッシュ力の高さで、最も愛されているアスリートの一人だ。以前、MMAに挑戦し3つの競技での栄光を掴み、そのスター性をさらに高めたいと語っていたが、今、彼が最も力を注いでいるのは、ストライキングの競技で再びその頂に立つことだ:
「昨年初めにはMMAに挑戦する準備はできていた。でも、今はムエタイのベルトを失ったことが自分の戦いへの原動力となっている。タイミングがずれてしまった様だ。私の今の最優先はムエタイのベルトを取り戻すことだ。」
その一方でMMA挑戦の可能性は捨てている訳ではないようだ。まずはカタールの「ONE 171」でウェイ・ルイを撃破すれば、MMAデビューの可能性は大きく広がる:
「ONEからMMAマッチのオファーが来れば、私は喜んでそれを受けるつもりだ。それはエキサイティングな話だ。でも、今はキックボクシングのベルトを守ることが最優先だ。」