ジョシュ・トナー「自分は王者サムエーの一番の脅威」

Josh Tonna defeats Andy Howson ONE WARRIORS CODE DC 0356

ジョシュ・トナー(オーストラリア)はONEストロー級ムエタイ世界王者に多大な敬意を表している。

先日発表された ONEチャンピオンシップの「公式アスリートランキング」でストロー級ムエタイ1位になったトナーは、2種目のストロー級で世界王者に君臨するサムエー・ガイヤーンハーダオ(タイ)を尊敬してきた。実際、伝説と呼ばれるサムエーのパフォーマンスはしばしば、トナーに畏敬の念を抱かせる。

「ONE:WARRIOR'S CODE」でアンディ・ハウソンに祝福されるジョシュ・トナー

サムエーに深い敬意を抱いてはいるものの、トナーは自分が次の挑戦者にふさわしいと信じているし、番狂わせを起こせると確信している。

「サムエーは驚異的なアスリートだ。全ての戦いでそれを証明しているし、高い格闘技IQを持っている。あらゆる対戦相手に適応できるように見えるし、常に一歩先を行っている。見ていて美しい選手だと思う」と31歳のトナーは打ち明ける。

「それでもサムエーも人間だ。負けることもある。自分たちが見てきた通りだ。彼が成し遂げてきた全てに敬意を持っているし、それを否定することはできない。でも自分は誰よりも、彼にとって脅威になると思っている」

そしてトナーはそのことを証明してきた。



今年2月、トナーはインドネシア・ジャカルタで開かれた「ONE:WARRIOR’S CODE」でアンディ・ハウソン(英国)と対決した。

ハウソンはムエタイの世界チャンピオンに5度輝いた実力の持ち主だが、トナーは果敢に打撃戦に臨んだ。

押しつ押されつの激闘は第2ラウンド、トナーが大振りの右フックから相手の頭と首の後ろを掴んで押さえつけ、頭に強烈なヒザを蹴り込んで終わった。

トナーは前評判を覆し、輝かしい経歴を持つベテラン、ハウソンをけた外れのフィニッシュで仕留めたのだった。そしてトナーはこの勝利が、タイトル戦挑戦の後押しになると考えている。

「前回の試合での勝利とパフォーマンスで、挑戦権を獲得できたのではないかと感じている。その試合ではかなり劣勢だと思われていたが、みんなが間違っていたことを証明した。自分と自分の能力を信じているし、オーストラリアの戦士としての精神も見せたいと思っている」

サムエーとの対戦が実現した場合、トナーは生きる伝説サムエーからベルト奪うために、一層、精力的なパフォーマンスを見せる必要がある。

サムエーはムエタイの真の伝説だ。プロとして400試合以上を戦い、そのキックは史上最速クラスと考えられている。

シンガポールのメガジム「Evolve MMA」に所属するサムエーは、ONEスーパーシリーズに参戦するとすぐさま大活躍。セルジオ・ヴィールセンをノックアウトして初代ONEフライ級ムエタイ世界王者に輝いたのだった。

2019年5月に、体格で遥かに上回るジョナサン・ハガティー(英国)に敗れてベルトを失ったものの、階級を下げて再びトップに上り詰める。

まず2019年10月のムエタイマッチで、ダレン・ローラン(フランス)をノックアウトすると、今度はキックボクシングに切り替えて12月、ワン・ジュングァン(中国)をユナニマス判定で下し、初代ONEストロー級キックボクシング世界タイトルを獲得した。

さらに2020年2月、ロッキー・オグデン(オーストラリア)に対して一流のパフォーマンスを披露。初代ONEストロー級ムエタイ世界王者にも就任したのだった。

オーストラリアのムエタイ選手ジョシュ・トナー

トナーはこれらの試合を1つ1つ注意深く見てきた。対戦相手のストロー級3選手を高く評価する一方で、サムエーが非常に洗練されたテクニシャンだと理解している。

「ダレン(ローラン)、ワン、ロッキー(オグデン)は悪くなかったと思う。彼らは偉大な戦士たちだが、ついていなかった。誰もがいつでも誰にでも勝つことができる。誰が相手で誰がより勝ちたいと思っているかにかかっている」

現在、トナーはサムエーに挑戦する機会を何よりも待ち望んでおり、その時のために既に準備を始めている。

新型コロナウイルスの蔓延により、世界中のアスリートたちにとって、トレーニングをしたり体を維持したりするのが難しい状況にある。だが、トナーはタイトル戦への挑戦を信じて、スキルを磨いたり、体調を整えたりしている。

何も保証されたものはないが、トナーには感じるものがある。そのを前に感じた時は、望んでいた試合が実現し、トナーは勝利を手にリングを後にした。

「自分はこの戦いのために、サムエーより長い期間トレーニングしてきている。この試合が実現すると自分にはわかっている。そして自分が勝てると分かっている」

「アンディ・ハウソンの時と同じ感覚なんだ。彼と戦いたくて、正式に試合が組まれるずっと前からトレーニングしていた」

それが現実になるかどうかは、いずれ分かるだろう。

Read more: 【2/7大会】ジョシュ・トナー、衝撃KOで急浮上「次はタイトル戦を」

ニュースをもっと見る

73127
DC 2809
KompetFairtex ChartpayakSaksatoon 1920X1280
Reinier de Ridder Anatoly Malykhin ONE 166 9 scaled
Oumar Kane Marcus Almeida ONE Fight Night 13 104
Reinier de Ridder Anatoly Malykhin ONE 166 39 scaled
Yodlekpet ONE Friday Fights 85
Rodtang Jitmuangnon Denis Puric ONE 167 101
Demetrious Johnson Adriano Moraes ONE Fight Night 10 7
Muangthai and Kongsuk
Jacob Smith Denis Puric ONE Fight Night 21 18
Rodtang Jitmuangnon Jacob Smith ONE157 1920X1280 28