【6/8大会】北野克樹「ハリソンはビッグネーム、勝てばチャンス」

Katsuki Kitano Halil Kutukcu ONE Friday Fights 38 27

日本の北野克樹は、6月8日(土)の「ONE 167: Tawanchai vs. Nattawut II」でキャリア史上最大の戦いを迎えようとしている。

タイ・バンコクのインパクト・アリーナで行われる同大会で、北野は世界的人気を誇るリアム・ハリソン(英国)とバンタム級ムエタイマッチで対決する。

北野は昨年10月にONEチャンピオンシップにデビューし、日本を代表する注目のニューカマーとしての評価を確立した。

だが、今回の対戦相手のハリソンは、ムエタイの世界チャンピオンに3度なり、100戦以上の出場経験を有するベテラン。格闘技界ではその全力で戦う大胆不敵なスタイルで尊敬を集めている。

北野はハリソンことを以前から知っており、2016年にONE以外の団体であった大和哲也戦も見ていた、とONEチャンピオンシップに話している。

「相手はビッグネームなので、勝てばこれはもうチャンスだなと思った。昔から知っているし、自分の先輩の大和哲也さんと戦っているのを見た。まさか自分がやるんだな、と。オファーを聞いたときは、思い切ってやってやろうと思った」

「ビッグネームなので、気合いが入る」

ハリソンの長年の実績を考え、北野は精神的にも肉体的にも全力の戦いに備えている。

北野は、ハリソンのトレードマークのローキックと激しいスピードの攻略が課題になるもしれないと認めている。さらに、自身のほうが身長は7センチ高く、リーチでも有利だが、それでもハリソンに打撃を見舞うのはそう簡単ではないと考えているようだ。

「ローキックは警戒していきたい。あとはスピードは思った以上にあると思うので、警戒しないとな、と思う」

「(ハリソンの)弱みは、僕の方がリーチがあるのでそういう部分かな、と思う。とはいえ、隙はないと思う。しっかり勝つための練習をしていく」

ハリソンのほうが経験豊富ということは否定できない。

だが、ハリソンは38歳にして膝の大怪我から復帰したばかりで、キャリアの終わりに近づいている。

一方、11歳年下の北野は、その若さと身体能力に加えてダイナミックな蹴り技を武器に、この競技で活躍してきたレジェンドを倒し、バンタム級ムエタイのランキングを一気に駆け上ろうと意気込む。

「(自身のアドバンテージは)やっぱり蹴りだと思う。僕もムエタイをずっとやってきたし、僕のほうが若さがあるので、スタミナをしっかりつけていきたい。相手のキャリアの長さでカバーされないようにしっかりトレーニングしていく」

「日本人の強さをしっかり見せる」

北野克樹は、リアム・ハリソンがビッグネームと認めており、こうした相手に衝撃的なKO勝ちを挙げて、アピールをしたいと考えているようだ。

「KOしかない。それで僕の名前も上がると思うし、KOを狙っていきたいと思う」

また、「ONE 167」には野杁正明も出場。フェザー級キックボクシングマッチでシッティチャイ・シッソンピーノン(タイ)を相手にONEデビュー戦を迎える。

北野とハリソンの注目の対決と野杁のデビュー戦は、米国のゴールデンタイムで配信される同大会で、日本選手の実力を証明するチャンスでもある。

北野はこの大会に向けて意気込みを以下のように語っている。

「日本人の強さをしっかり見せること。あとはこの日本人は、他の日本人とは違うな、っていうのを見せていきたい。なめられたくないし、ああこの日本人ちょっと違うな、っていうのを見せたい」

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