【4/22大会】王者ノンオー「ハガティーはいい選手だが問題じゃない」
ONEバンタム級ムエタイ世界チャンピオンのノンオー・ハマ(タイ)は、挑戦者のジョナサン・ハガティー(英国)が危険な対戦相手と知っている。ただ、自身を脅かすに足るほどの危険度ではないという。
両者は、4月22日(土)にタイ・バンコクのルンピニー・スタジアムで行われる「ONE Fight Night 9: Nong-O vs. Haggerty」のメインイベントで対戦する。
ノンオーはハガティーの人目を引く戦いぶりを称賛しており、今回の世界タイトルマッチに強力な武器を持ち込んでくるとわかっている。しかし、自身の方が一枚上だとみているようだ。
ノンオーはこう話している。
「ジョナサン・ハガティー戦は、楽しみにしている。フライ級のチャンピオンだったし、多くの強敵を倒してきた」
「ハガティーは幼い頃からムエタイをやっているし、素晴らしい選手だ。彼の動向は追っている。彼のムエタイは素晴らしい。キックやパンチ、エルボーなどあらゆるテクニックの持ち主だし、打撃は美しい」
「とてもいいアスリートだと自分は見ている。だが、自分にとって問題にはならないだろう」
ハガティーが多様なスキルを有しているということで、この一戦を前にノンオーはモチベーションを高めている。
ハガティーは現ONEストロー級ムエタイ世界チャンピオンのジョゼフ・ラシリ(イタリア / モロッコ)や、元2競技世界王者のサムエー・ガイヤーンハーダオ(タイ)、トップ5ランカーの内藤大樹といった強敵を倒してきた。
しかしノンオーは、ハガティーに対応する武器を備えていると確信しているようだ。
ノンオーはこう説明している。
「アグレッシブにかかって、キックやパンチ、ボディーパンチなど、強力で、ヘビーで、正確な打撃を当ててダメージを与えるつもりだ」
「自分のすべてのムエタイの武器を使って、ハガティーをメンタル面でも疲れさせ、あきらめさせないといけない」
36歳ノンオー「自分は今が全盛期」
ノンオー・ハマは36歳。ムエタイ界ではベテランだが、ONEチャンピオンシップでは10勝0敗としており、今もトップ選手であることがわかる。
10歳若い挑戦者のジョナサン・ハガティーとの試合では、自身の技術に専念していれば、年齢は関係ないと証明するつもりだ。
ノンオーはこう話している。
「自分の世界タイトル奪取を目指す若い世代のアスリートにメッセージを送りたい。戦おうとしている相手は誰かを知っておけ、と」
「自分の年齢でも、ベルトを守る勢いがあると世界に知らしめたい。これは確信している。新しい世代のアスリートでも、自分にとってまったく問題ではない」
「自分は今、全盛期を迎えている」
世界タイトルを7度防衛し、直近では5戦連続KO勝利としているノンオー。これだけ長期にわたって活躍し続けるファイターの意見に反論するのは難しい。
ノンオーは今もハングリーで、ONEバンタム級ムエタイ世界チャンピオンのベルトは、引退するまで自身の腰に巻かれたままだと確信している。
だが今のところは、新たな勝ち星を積み重ねることに集中しているようだ。
ノンオーはこう話している。
「直近5戦ではKOで勝っている。そして今回の試合では、チャトリ(シットヨートン会長兼グループCEO)からボーナスをもらう、と心に決めている」
「ジョナサン・ハガティーをノックアウトして、タイのファンのためにベストを尽くす。このベルトは、タイの人々の元にとどまる」
「誰にも奪うことはできない。自分が引退するまでこの世界タイトルを失うことはない」