フォラヤン、ベリンゴン、バナリオ、パシオがチームラカイを離脱
元ONEライト級世界王者のエドゥアルド・フォラヤン(39)が、20年近く所属したフィリピンの名門ジム「チームラカイ」から離脱すると自身のフェイスブックで発表した。
理由としては、個人的な成長をするためとし、プロMMAキャリアの終盤に向かうにあたり、トレーニングの面での選択肢を探りたいとしている。
フォラヤンは、フェイスブックにこう記している。
「(ONEのケージ)『サークル』での成果や勝利につながった仲間意識と、そして究極の目標に向かって自分たちを駆り立ててくれた胸が張り裂けるような思いに、言葉では言いつくせないほど感謝している。自分は、その一瞬一瞬を大切な宝物のように、永遠に大切にする」
「自分が選んだ職業では、学び、進化し、成長することが要求される。これらを達成するために、自分の慣れ親しんだ場所から飛び出し、格闘家として成長するための新たな方法を見つけなければならない」
同ジムの創設者のマーク・サンジャオは、フォラヤンの投稿にこう返答している。
「エドゥアルド(フォラヤン)、次なる冒険での成功と幸運を祈っている。この決断によって、成長し続け、良き人間となり、自分たち2人が愛するスポーツのため、国のため、次に続く世代のためになることを祈っている。ラカイからさようなら。旅路で会おう」
また、フォラヤンの発表の24時間後、元ONE世界チャンピオンのケビン・ベリンゴンとホノリオ・バナリオも同ジムからの離脱を発表した。
ベリンゴンは元ONEバンタム級世界チャンピオンで、2007年6月のプロとしてのキャリアのスタート以来、チームラカイに所属していた。
自身のFacebookの声明の中で、離脱の理由として、成長の必要性と継続的な進歩を挙げている。
「すでにチームラカイに所属していないと正式に発表する。コーチのマーク・サンジャオに別れのあいさつをし、良い雰囲気で終わった。コーチ、今までありがとう、そして自分の成長の必要性を理解してくれて感謝している。心の底から幸運を祈っている」
「16年間、ホームであったこのチームを去ることは、感慨深いものがある。けれど同時に、この先にあるものを楽しみにしている。新たなスタートだ」
バナリオも新たなスタートを切るために離脱したとしている。
ベリンゴンと同じく、2010年2月にMMAのプロキャリアをスタートさせて以来、チームラカイに所属し、サンギャオの指導の下、2013年2月に初代ONEフェザー級タイトルを獲得。フィリピンからの初のMMA世界チャンピオンとなった。
そして今、3年間の休養を経て、バナリオはキャリアを再開しようとしている。
バナリオはフェイスブックにこう記している。
「今年2023年、新しい人生のページをめくりたいと思っている」
「毎日一緒にトレーニングをしたチームラカイのメンバーには、感謝してもしつくせない。特に、コーチのマーク・サンギャオは、総合格闘技界がまだ発展途上だった時代から、弟子として育ててもらった」
「トレードマークの赤いショーツは、みんなが試合で愛用し、『サークル』で誇りを持って戦った。これは、人生最高の経験になるだろう」
サンギャオ「次のステップの成功を祈る」
公式発表はまだ出されていないが、また、元ONEストロー級世界チャンピオンのジョシュア・パシオもチームラカイを離脱したようだ。
ケビン・ベリンゴンの投稿へのコメントで、マーク・サンギャオは、パシオにタグをつけて、4人の新たな旅路の成功を祈っている。
サンギャオはこう投稿している。
「チームラカイを代表して、次のステップの成功を祈っている。自分達で決断を下し、最後にきちんとした別れができてよかった。自分たち全員に神の加護がありますよう。エドゥアルド・フォラヤン、ケビン・ベリンゴン、ホノリオ・バナリオ、ジョシュア・パシオへ」