【10/13大会】フェルナンデスと4度目タイトル戦、ベリンゴンが決着へ意欲
10月13日(日)に東京・両国国技館で開かれる「ONE:CENTURY 世紀」の第2部で、ケビン・ベリンゴン(フィリピン)は、 ビビアーノ・フェルナンデス(ブラジル)と対戦する。狙うのは前回、味わされた悪夢からリベンジだ。
その試合はベリンゴンにとって、ONEバンタム級世界王者として初めての防衛戦だった。当初は順調に試合を進めていたが、ルール違反のヒジにより反則負けを喫したのだ。ベルトはフェルナンデスの手にわたり、フィリピンの格闘技ジム「チーム・ラカイ」のスター、ベリンゴンは完全に意気消沈した。
「反則なんて全く想定していなかったから、がっかりした。ヒジが頭に当たったが、意図したものではなかった」
「フェルナンデスとを相手に、第1、2ラウンドでは自分が押していた。そしてあのヒジがあって、意図的ではなかったが反則を取られてしまった」
救済措置はすぐに取られた。ONEチャンピオンシップの会長兼最高経営責任者(CEO)のチャトリ・シットヨートンが再試合を指示したのだ。
両者は10月13日、タイトルをかけた4度目の戦いに挑む。同じ相手がタイトル戦を4度も争うのは、ONEでは初めてのことだ。
再試合が確定するとすぐに、ベリンゴンはジムでのトレーニングに戻り、戦略に磨きをかけた。2018年11月に、フェルナンデスを破り初めて世界王者に上り詰めた試合を再現するためだ。
運命の試合が目前に迫った今、ベリンゴンは最高の状態にある。ベルトを取り戻す準備は万端だ。
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「自分達のトレーニング合宿は、どんどん良くなっている。打撃でもグラップリング(組み技)でも、そしてレスリングでも、コンディションもトレーニングも完璧だ」
「戦術は変わっていない。この試合のゲームプランに集中するだけ」
ベリンゴンはフェルナンデスとの直近2試合で、勝利への鍵を見つけている。何度も炸裂した、素早く正確で、強力な、後ろ回し蹴りだ。
ウーシューをベースにした強力な打撃は既に十分な域にある。だから、トレーニングではグラップリングに集中的に取り組んできた。しかし、フェルナンデスがアプローチを変えてきた場合への対応策として、カウンターに使える他の攻撃手段の練習にも時間を割いてきた。
「たぶん彼は、自分がまたボディーへの打撃でくると思っているんじゃないか。だから、そこには入念に準備してくると思う。だからこそ、自分達はフェルナンデスのボディーを打ったり傷めたりする方法を探している」
「彼はこの試合では、より攻撃的にくると思う。テイクダウンを取りにくるだろうと考えている。もちろんその準備はできている。特にレスリングとグラップリングの準備はね」
これはベリンゴンの人生最大の試合になる。単に、フェルナンデスに3度目の敗北を喫することはできないから、というだけではない。格闘技史上、最大規模のイベントで行われる試合だからだ。
だが、数々のメインイベントや注目度の高いを経験してきたベリンゴンは、プレッシャーは感じていないという。
彼はまた、フェルナンデスとの4度目という対戦に飽きているわけでもない。昨年7月以降、フェルナンデスのことを考え続けてきたし、今直面している新たな挑戦に意欲は十分だ。
「フェルナンデスとの試合に興奮しているよ。本当に世界タイトルが欲しい。ベルトは自分達の目標だから」
前回の試合では苦しんだが、今回はONEバンタム級世界王者として両国国技館を後にし、ベルトをフィリピンに持ち帰れると確信している。
彼はまた、誰の目にも明らかなフィニッシュで試合を決めるつもりだ。バンタム級最強は疑い無く自分だと証明するために。そして、第4章まで続いたベリンゴン対フェルナンデスのライバルの争いに、決着をつけるために。
「試合の時はいつも、100%の自信を持って挑む。それが勝利への鍵だからね。自信がなければ、勝つことは難しい」
「だから自分にとっては、前回の試合も、もちろんそれより前の試合も、そして今回の試合も、同じメンタリティでいる」
「どのように試合に決めるかを言うのは難しい。でもチャンスがあればノックアウトで終えたいと思っている」
「絶対勝つ。だから5回目の試合はもうないよ」
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東京・両国国技館 | 10月13日 (日) | 中継:ONEチャンピオンシップ公式アプリで生中継(無料)
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「ONE: CENTURY 世紀」は、さまざまな格闘技から28人の世界チャンピオンが参戦する、史上最大の世界選手権格闘技イベントだ。フルスケールの世界選手権格闘技イベント2大会が同日開催されるのも、史上初めてのことである。
複数の世界タイトル戦、世界グランプリチャンピオンシップ決勝戦3試合、そして世界チャンピオン同士の対決をふんだんに取りそろえ、ONEチャンピオンシップが東京の両国国技館で新地平を切り拓く。