【1/14大会】ヌルマゴメドフ「イザガクマエフはナカシマをフィニッシュする」
29戦29勝の無敗記録を有するMMAのレジェンド、ハビブ・ヌルマゴメドフは弟子のザイード・イザガクマエフ(ロシア)が、ONEチャンピオンシップデビュー戦で、大きなアピールをすると信じている。
ヌルマゴメドフは、イザガクマエフが総合格闘技界での頂点に立つまでの道のりを指導してきた。そして1月14日(金)、シンガポール・インドア・スタジアムである「ONE: HEAVY HITTERS」でのジェームズ・ナカシマ(米国)とのライト級総合格闘技マッチが重要な意味を持つと知っている。
ヌルマゴメドフは、イザガクマエフのスキルを認めており、どれほどモチベーションを高めているかを身近で見てきた。
「自分たちは皆、彼のデビュー戦を待っている。ザイード(イザガクマエフ)は、連日連夜ジムに通っていて、ONEチャンピオンシップでのデビューを楽しみにしている」と、ヌルマゴメドフは語る。
「彼はとてもハングリーだ。格闘技ではとても重要なことだ。ハングリーじゃないといけない。ザイードが非常に危険な対戦相手になりうるという理由はたくさんある」
グラップラーのイザガクマエフの戦績は19勝2敗。最近ONEチャンピオンシップと契約した中でも最も期待されている選手だが、その理由の1つはヌルマゴメドフに高く評価されているためだ。
イザガクマエフは15年前、ヌルマゴメドフの亡き父のアブドゥルマナプの下でトレーニングを始めた。このため、象徴的な世界チャンピオンであるヌルマゴメドフと多くの似通った特徴を持っている。しかし、ヌルマゴメドフはイザガクマエフが自身のコピーなどではなく、独自のスタイルをONEのケージ「サークル」で披露すると明言する。
「彼は幼い頃、自分の父と一緒にトレーニングを始めた。彼のことはとてもよく知っている。いつも、とてもハードなトレーニングをしていたよ」
「グラップリング、レスリング、クリンチ、動き方、グラウンドでの体の使い方や腰の使い方など、ファイトスタイルは似ているが、彼は自分より少し背が高い」
「ザイードのスタイルは背が高いため、とても危険だ。足と腕のリーチが長い。いいヒジとクリンチを持っているし、そしてもちろん、自分たちの仲間と同じようにグラウンド戦も上手い」
イザガクマエフについて、ヌルマゴメドフが最も重要な点とするのは、過去12ヵ月間の成長のスピードだという。さらに、それはONEに参戦することでさらに加速するだろうと考えている。
「1年前の彼を見ると、今の彼は全く違う。まだ27歳で、学び続けている」
「ONEチャンピオンシップでは大きく成長するだろうし、これからの2、3年は彼にとって非常に興味深いものになるだろうと心から信じている」
しかし、ヌルマゴメドフはナカシマのようなタフな相手との試合では、あらゆることが起こり得ることも知っている。
ナカシマは、元ONEウェルター級世界タイトル挑戦者。強力なレスラーであり、打撃技術も進化し続けている。さらに、エリートレベルの経験もあるというアドバンテージがある。
ヌルマゴメドフはこの試合がイザガクマエフにとって厳しいものになるだろうと知っているが、試合当日はコーナーに付き、勝利へ導きたいと考えている。
「シンガポールでは彼と一緒に行動する。自分にはたくさんの分かち合える知識がある。よ良いエネルギーを与え、やる気を高めてあげることもできる」
「ナカシマはいいファイターだ。数試合彼の試合を見たが、レスリングがいい。だが、(イザガクマエフ)をレスリングでコントロールできるとは思わない」
「自分たちには良いゲームプランがあるザイードが(ナカシマの)レスリングを凌ぎ、ダメージを与え、フィニッシュできると強く信じている」
イザガクマエフがナカシマのような経験豊富な対戦相手を倒すことができれば、大きなアピールとなり、ライト級戦線に警告を発することになるとヌルマゴメドフはわかっている。
だが、あまり先のことは考えていない。最も重要なのは、弟子がデビュー戦で勝利を収めることだからだ。
「ナカシマを過小評価して、(イザガクマエフの)次の目標について話すようなことはしない。まずはナカシマをフィニッシュする。話はそれからだ」
「ザイードは(21戦の)キャリアがあるし、誰が相手でも準備はできているさ」
Read more: 【1/14大会】三浦彩佳、タイトル戦「隙があれば“あやかロック”を」