【4/22大会】ONE: RELOADED、目玉はキックとムエタイの世界戦
ONEチャンピオンシップは、歴史的な10周年記念大会「ONE X」の勢いをそのままに4月22日(金)、「ONE 156: Eersel vs. Sadikovic」を開催する。
目玉は、立ち技のONEスーパーシリーズの2つの世界タイトルマッチ。タイトル防衛と、初代女王をかけた戦いが繰り広げられる。
全カードの発表を前に、シンガポール・インドア・スタジアムで行われる今大会のメインとコーメインイベントを紹介する。
ライト級キック王者アーセルが防衛戦
ONEライト級キックボクシング世界王者のレギン・アーセル(スリナム)は、2018年5月のONEデビュー以来6勝0敗の戦績を収め、この階級を支配してきた。
スリナム系オランダ人のアーセルは2019年5月の「ONE: ENTER THE DRAGON」で、ニキー・ホルツケン(オランダ)に勝利し初代チャンピオンに。これまでに3度世界タイトルの防衛に成功している。
今回の対戦相手は、アドリアン・サディコビッチ(ドイツ)。サディコビッチは、昨年12月の「ONE: WINTER WARRIORS II」でのONEデビュー戦で元タイトル挑戦者のムスタファ・ハイダ(イタリア)を圧倒。アーセルとの対戦機会を手に入れた。
サディコビッチは、相手にプレッシャーを与えることを好む恐ろしいパンチャーだが、戦いでは決して引かないアーセルはその攻撃に怖気付くことはないだろう。
両者は積極的で激しいスタイルで知られており、熱い戦いが予想される。
サディコビッチが無敵の王者を倒すか、アーセルがONEライト級キックボクシング世界タイトルの4度目の防衛に成功し絶対王者となるのか、必見だ。
初代ストロー級ムエタイ世界女王は?
初代女子ストロー級ムエタイ世界チャンピオンの座をかけて、ジャッキー・ブンタン(米国)とスミラ・サンデル(スウェーデン)が対決。2人とも若きハングリーなアスリートだ。
ブンタンは24歳。ONE女子アトム級キックボクシング世界王者ジャネット・トッド(米国)のチームメイトで、新たなベルトを所属ジムの「ボクシング・ワークス」に持ち帰りたいと意気込んでいる。
所属ジムで鍛え上げた巧妙でシャープな打撃が持ち味で、ONEスーパーシリーズでは3戦3勝。エカテリーナ・ヴァンダリーバ(ベラルーシ)やワンダーガール・フェアテックス(タイ)らを相手に勝利を収め、今回ベルトを争うチャンスを手に入れた。
対するサンデルは若干17歳で、今年2月の「ONE: FULL CIRCLE」でONEに参戦したばかり。デビュー戦では、ディアンドラ・マーティン(オーストラリア)を相手に圧倒的なパフォーマンスを見せ、一気に女子ストロー級ムエタイのトップコンテンダーとなった。
サンデルはONEスーパーシリーズの史上最年少の世界チャンピオンになるチャンスがあるが、ブンタンを相手に限界まで追い込まれることになるだろう。
両者とも強力でバランスの取れた技術とどんな相手もフィニッシュできるパンチ力を持っている。この世界タイトルマッチは2人にとって、さらなるステップアップの機会になるだろう。