【2/7大会】キム・ジェウォン、松嶋こよみ戦「第2、3Rでフィニッシュ」
キム・ジェウォン(韓国)はデビュー戦で、2019年で最も豪快なフィニッシュの1つに挙げられる素晴らしい勝利を収めた。そして今回も同じような成果を挙げようと闘志をみなぎらせている。
2月7日(金)にインドネシア・ジャカルタで開かれる「ONE:WARRIOR’S CODE」で、キムは松嶋こよみと対戦する。勝てばフェザー級のトップに一歩近づける、重要な一戦だ。
キムは自信を持っている。だがONEチャンピオンシップ最強の中の最強の選手たちと伍してきた松嶋に勝つには、ベストを出し尽くさなければならないだろうと分かっている。
「世界タイトル戦の経験がある選手が相手だ。ここぞというところの爆発力があり、レスリングから他のテクニックに切り替えるのがとてもうまい」
松嶋のバックグラウンドは空手だ。プロデビューから国内で頂点に立ち、そしてONEでの見事なデビューに至るまでの、キャリアのあらゆる段階で、ノックアウトを決める衝撃的なパワーを見せてきた。
だがキムは相手が誰であれ、打撃戦を恐れてはいない。デビュー戦でハファエル・ヌネス(ブラジル)を相手に見せた、ボディへのパンチとヒザによるフィニッシュは、プロ10勝のうち6つ目のフィニッシュ勝ちだった。
松嶋はキムのパワーを避けたいと思えば、攻め方を切り替えてグラップリング(組み技)を中心のゲームプランに変えてくるだろう。実際、直近の2試合でのアプローチを考えると、最初からグラップリングで来るかもしれない。
もしそうだとするとキムは、分析を進めてきたある試合が参考になると見ている。2019年8月の「ONE:DAWN OF HEROES」でONEフェザー級世界王者マーティン・ニューイェン(ベトナム/オーストラリア)が第2ラウンドTKOで松嶋を倒した試合だ。
「考えていた戦略がうまくいかなかった時に、体力を奪われているように見える。それが彼の弱点だと思う」
「テイクダウンを狙ってくるのは間違いない。その時、向こうが疲れているのか、自分が疲れているのかに、全てはかかっている。相手の状況をよく見て、カウンター攻撃を繰り出し、相手の強みを出させないようにできればと思う」
「相手のガードが落ちたらフィニッシュに行く」
キムのONE初勝利は、2019年を通して見た中でも最も感動的なシーンの1つだった。だがキムは全ての感情を心の中に留め、戦いの熱気の中でそれを表には出さずにいる。
プロのボクサーとして7勝0敗という記録から明らかなそのパワーに加え、キムはゲームプランを忠実に実行する能力もあり、また15分間を戦い切るスタミナもある。ここまで判定までもつれた3試合では無敗であり、今回も、3ラウンドで決着がつかなかったとしても、勝利を手にできると見ている。
だが判定勝ちは今回のキムのプランには入っていない。決定的な打撃を決めて勝利を挙げ、ONEで最強の選手との挑戦に向けて、前進したいと思っている。
「第2ラウンドか第3ラウンドで試合を終えたいと思っている」
「強い心を持ってここまでやって来た。『ここまで来て負けるわけにはいかない』と自分に言い聞かせながらいつも戦ってきた。勝ってONEでもっと大きなチャンスを獲得したい」