【5/28大会】クラップダム「セーマペッチは自分のパンチに耐えられるか?」
クラップダム・ソー・チョー・ピャッウータイ(タイ)は久々にONEチャンピオンシップの舞台に登場するのを楽しみにしており、セーマペッチ・フェアテックス(タイ)と真っ向勝負に臨みたいと思っている。
5月28日(金)の「ONE: FULL BLAST」のメインイベントでバンタム級ムエタイ1位コンテンダーのセーマペッチと対戦するクラップダムは、この試合がONEを盛り上げ、最初から最後までファンを楽しませるものになると信じている。
「セーマペッチは、テクニカルなファイター。パワフルなキックとパンチを持っている。素早く繰り出してきて、引くのも早い」と、3位コンテンダーのクラップダムは語る。
「もし彼が前に出て戦うつもりなら、ファンにとっていいことだ。楽しい試合になるだろうし、そういう戦いをしたい」
22歳のクラップダムは、プロ戦績63勝11敗5分で、ルンピニースタジアムムエタイ世界王者に2度輝いている。前に出るアグレッシブなスタイル、強烈なローキック、そしてキャリアを通じて対戦相手を倒してきた破壊力の高い左パンチで知られている。
昨年8月に行われたONEバンタム級ムエタイトーナメント準決勝では、センマニー・クロンスアンプルリゾート(タイ)と対戦。左の隕石を意味する“レフト・メテオライト”というリングネーム通りの左パンチを繰り出した。
クラップダムは、常時前に出て、着実にセンマニーを打ちまかし、第1ラウンド残り15秒で左クロスを放って、一瞬で試合を終わらせた。
「センマニーを第1ラウンドでノックアウトした後、とても良い評価を受けた」と、クラップダムは振り返る。
「ほとんどの人が自分が彼を倒すチャンスはないと予想していた。中には『絶対無理!』という人もいた。だからその勝利の後、自分の実力を証明でき、そしてそういう人たちが自分のことを誤解していたと伝えられて嬉しかった」
この時の勝利で、クラップダムは決勝戦に進出。もう1つの準決勝でロドレック・PK・センチャイムエタイジム(タイ)をマジョリティ判定で倒したセーマペッチと対戦予定だった。
だが、セーマペッチは手の怪我で出場辞退。
代わって出場したロドレックは、クラップダムを下してONEバンタム級ムエタイ・トーナメントを制し、ONEバンタム級ムエタイ世界王者ノンオー・ガイヤーンハーダオ(タイ)に挑戦することになった。
プロのキャリアを通じて最も話題になった勝利の直後だっただけに、クラップダムは当然落胆した。
そのため、ONEから本来トーナメント決勝で対戦する相手だったセーマペッチとの対戦オファーを受けた時は大喜びだったという。
「ONEから試合が決まったという知らせを受けたときは、嬉しかった」
「最初は相手がセーマペッチとは知らなかった。誰が相手かはそれほど重要じゃない。ロドレック戦の後、自分のミスを修正する機会でもあるので、ONEで再び戦えて嬉しい」
このため、クラップダムは、ソー・チョー・ピャッウータイでのファイトキャンプで集中して準備を重ねている。
セーマペッチのプロ戦績は122勝16敗1分。その技術力を試合で駆使してくるだろうが、クラップダムは、相手の左サイドからの攻撃をさほど心配しておらず、ノックアウト勝利をあげることができると信じている。
クラップダムは、2019年11月に行われたONEバンタム級ムエタイ世界タイトルマッチで、ノンオーがセーマペッチを叩きのめし、第4ラウンドでKO勝ちを挙げた試合を見ており、この金曜日にも同じような勝ち方をしたいと意気込んでいる。
「自分はまだ若くてフレッシュだし、サウスポーの相手と戦った経験も豊富。多くの人はサウスポーとの戦いは難しいと考えるが、自分にとっては簡単だと思う」
「今回の試合に向けて、自分の一番の武器であるキックとパンチに集中してトレーニングしている。以前よりも、スピードとフットワークも鍛えているので、今回の試合には自信がある」
「セーマペッチは素早くてトリッキーだが、打たれ弱い。自分のパンチに耐えられるか、試してみよう」
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