【12/3大会】リードカード4戦決定、ONE Fight Night 5のフルカード発表
すでに世界タイトルマッチ4試合とロベルト・ソルディッチ(クロアチア)のデビュー戦というメインカード5試合が発表されていた12月3日(土)の「ONE Fight Night 5: De Ridder vs. Malykhin」だが、ついにフルカードが出揃った。
フィリピン・マニラのモール・オブ・アジア・アリーナで開催される同大会は、エキサイティングなリードカード4試合で幕開けする。
地元フィリピンの人気選手が登場し、必見のMMAとムエタイマッチが行われるなど、盛りだくさんの内容だ。
リードカードのトリを務めるのは、元ONEライト級世界チャンピオンのエドゥアルド・フォラヤン(フィリピン)とエドソン・マルケス(ブラジル)によるライト級MMAマッチ。いずれも打撃のスペシャリストだ。
38歳のフォラヤンは今年3月に打撃格闘技界のレジェンドのジョン・ウェイン・パー(オーストラリア)とのムエタイマッチで勝ち星を挙げた。だが、MMAでは不調の真っ只中。2020年1月以来となる地元フィリピンでの試合で、観衆から後押しを受けて再起を図りたいと思っていることだろう。
対するマルケスは、パワフルなパンチを有する強敵。フォラヤンはスタンドでの攻防で最善を尽くす必要がある。
また、ローウェン・タイナネス(米国)が久々に出場し、パク・デソン(韓国)と対戦。両者ともハイレベルなライト級MMAのアスリートだ。
タイナネスはONEでも指折りのホットな新星と評されていたものの、負傷のため3年間試合ができなかった。
戦績10勝1敗で、唯一の黒星は直近のONEフェザー級世界チャンピオンのマラット・ガフロフ(ロシア)との対戦で付けられたもの。タイナネスはこの敗北を乗り越え、過去の勢いを取り戻そうと意気込んでいるに違いない。
一方のパクはONEのケージ「サークル」で5戦中4勝としている。だがタイナネスと同様、直近の試合で敗れており、勝利に飢えていることだろう。
また、アンバー・キッチン(英国)とジャッキー・ブンタン(米国)によるストロー級ムエタイマッチの再戦も行われる。
前回の両者の対戦は2017年、キッチンがスプリット判定で勝利した。この後にONEにデビューしたキッチンは2試合に出場。善戦したものの両方判定負けとしているため、「サークル」での初勝利を狙っている。
対照的にブンタンは、キッチンとの対戦以来大きな飛躍を遂げた。
ONEデビュー以来3戦3勝とし、惜しくも敗れてしまったものの初代ONE女子ストロー級ムエタイ世界王座決定戦にも出場している。
同大会の幕開けを飾るのは、リン・ホーチン(中国)とデニス・ザンボアンガ(フィリピン)によるアトム級MMAマッチ。
両者とも「サークル」内で隙のない打撃とグラップリングのスキルを披露しており、どんな試合展開になっても激しい攻防が期待される。リンにとっては層の厚いアトム級で、3位コンテンダーのザンボアンガを倒すチャンスがある重要な一戦だ。
これら4つのエキサイティングな試合が決定したことで、ライニアー・デ・リダー(オランダ)とアナトリー・マリキン(ロシア)によるONEライトヘビー級世界タイトルマッチを目玉とする同大会の4競技にわたる全9試合のラインナップが出揃った。
「ONE Fight Night 5: De Ridder vs. Malykhin」のフルカードは以下の通り。
ONE Fight Night 5のメインカード
- ライニアー・デ・リダー vs. アナトリー・マリキン (ONEライトヘビー級MMA世界タイトルマッチ)
- スーパーボン vs. チンギス・アラゾフ (ONEフェザー級キックボクシング世界タイトルマッチ)
- ケイド・ルオトロ vs. マテウス・ガブリエル (ONEライト級サブミッション・グラップリング世界タイトルマッチ)
- アリシア・ヘレン・ロドリゲス vs. ジャネット・トッド (ONE女子アトム級ムエタイ世界タイトル統一戦)
- ムラド・ラマザノフ vs. ロベルト・ソルディッチ (MMA – ウェルター級)
ONE Fight Night 5のリードカード
- エドゥアルド・フォラヤン vs. エドソン・マルケス (MMA – ライト級)
- パク・デソン vs. ローウェン・タイナネス (MMA – ライト級)
- アンバー・キッチン vs. ジャッキー・ブンタン (ムエタイ – 女子ストロー級)
- リン・ホーチンvs. デニス・ザンボアンガ (MMA – 女子アトム級)