【7/30大会】アタイデス「アウンラ・ンサンを第2RでKO」
レアンドロ・アタイデス(ブラジル)は長い間、元2階級ONE世界チャンピオンのアウンラ・ンサン(ミャンマー)との対戦を熱望してきた。
7月30日(金)、シンガポール・インドア・スタジアムで行われる無観客大会「ONE: BATTLEGROUND」のミドル級総合格闘技マッチでその望みは叶うことになる。
アウンラ・ンサンはこの階級でのベルトを失ったが、いまだに大きな獲物であることには変わりがなく、アタイデスが勝利すれば1位コンテンダーの座を奪うことができる。
「すごく楽しみだ。3年前に対戦する予定があったが、やっと戦える時がきた」と、アタイデスは話す。
「タイトルがかかっていなくても、彼と戦えるのは楽しみだ。彼は総合格闘技と彼の国の偉大なアイコンだ。とても尊敬している」
昨年の今頃は、アウンラ・ンサンはライトヘビー級とミドル級のベルトを有していた。
しかし、ライニアー・デ・リダー(オランダ)に連敗を喫し、無冠となってしまった。
こうした苦難を味わったアウンラ・ンサンは闘志が溢れており、勝ち星に飢えているとアタイデスは考えている。
「もちろん彼はチャンピオンじゃなくなって、ベルトを失ったことを怒っているだろうさ」
「彼はいいファイターだし、経験もある。これが彼にとって負けられない戦いだとは思わないけれど」
スタイル対決の面では、アウンラ・ンサンは誰にでもパンチを繰り出せる。一方のアタイデスはブラジリアン柔術の世界チャンピオンだが、アウンラ・ンサンと打撃戦をしてみたいと考えている。
ONEの舞台ではアタイデスはすでにその打撃スキルを披露しており、危険なノックアウトアーティストとして知られている。
「彼はすごく強いストライカーだ。ミドル級とライトヘビー級でもトップだった」と、アタイデスはアウンラ・ンサンを評する。
「自分に打撃を放てるであろう相手と打撃戦をするのは好きだ。いい試合にしたい。彼はいいパンチ、強いパンチを持っているし、自分のストライキングを試すいい機会でもあると思う」
さらに、試合が難しい局面になったら、アタイデスはいつでもグラップリングに頼ることもできる。デ・リダーは初対戦でアウンラ・ンサンを相手に素早く一本勝ちを決め、2戦目ではスムーズにトップゲームで圧倒した。このため、勝利の道筋は少なからず描かれている。
「自分は打撃が下手とは言わない、上手いと思う。だが、アウンラ・ンサンよりも勝機は大きいと考えている。もし何も効かなかったら、寝技に持ち込めるから」
「彼は打撃が得意だが、寝技が弱点だ。だから、自分にとっては打撃を試してうまくいかなくて寝技に行っても問題ない。自分の得意分野だから」
「寝技のマッスル・メモリーを培うには何年もの鍛錬が必要だ。彼が自分と寝技戦をするとは思わない。だが、試合だしどんなことも起こり得る。準備はできているよ」
アタイデスは勝利のシナリオは何通りもあると考えているが、元ONE世界チャンピオンをノックアウトすれば何よりのアピールになるに違いない。
僅差で苦杯を喫した相手、デ・リダーと、アタイデスはオランダでトレーニングをしており、ゆくゆくはリマッチでベルトを奪取したいと考えている。
シンガポールでアウンラ・ンサンをフィニッシュできれば、そのリマッチは次に組まれることもあり得る。そのため、アタイデスはタイトルマッチに相応しいコンテンダーであると証明したいと意気込んでいる。
「(デ・リダーとのトレーニングが)問題になるとは思えない。ビジネスだから。やるべきことをやるだけだ。ONEチャンピオンシップのため、戦ってほしがっている団体のために戦うだけだ」
「(アウンラ・ンサンは)かつてチャンピオンだったから、これは自分のチャンスだ。彼に勝てば、1位コンテンダーになれる。これは自分にとって重要だ。自分にとって初めてONEミドル級世界チャンピオンになれるかもしれないから」
「第2ラウンドで勝てると思う。これが目標だ。フィニッシュしたい。彼との打撃戦はしんどいだろう。彼がノックアウトされるのを見たことがない。多分、自分がノックアウトするチャンスだと思う」
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