【4/15大会】リーがKO宣言「自分は世界一のライト級ファイター」
2019年5月にONEライト級世界タイトルを獲得してから、クリスチャン・リー(シンガポール)はトップコンテンダー相手に2度の防衛に成功し、階級の頂点に君臨してきた。
次のリーの防衛戦は4月14日(水)の「ONE on TNT II」で、3位コンテンダーのティモフィ・ナシューヒン(ロシア)が相手。
試合を前に、防衛戦やONEチャンピオンシップでのステータス、激戦区のライト級についてリーが語った。
ONEチャンピオンシップ:前に次の対戦相手はティモフィ・ナシューヒンと話していたが、今回の対戦で特に気になっている点は?
クリスチャン・リー: この試合で最も楽しみにしているのは、自分の見方では、ティモフィがライト級で最も危険なアスリートの1人という点。彼はこれまでにONEのトップ選手を何人も倒してきた。
これまでに彼は、エドゥアルド・フォラヤン(フィリピン)とエディ・アルバレス(米国)にKO勝ちし、つい最近では3位コンテンダーのピーター・バウシュト(オランダ)を倒している。
だから、彼が挑戦者の筆頭候補だと思っている。世界タイトルに挑戦する価値がある選手だ。自分たちのスタイルはにているし、彼もフィニッシャーだし、自分もフィニッシャー。ファンにとって最高で面白い試合になると思う。
ONE: 今回の対戦は、新シリーズ「ONE on TNT」のメインイベント。その機会についてどう感じているか?
リー: 素晴らしいことだと思う。ONEがTNTと契約して、とても楽しみだ。ONEがついにアメリカ市場に進出してきたのを見るのは本当にいいことだし、ハワイの友達や家族にTNTをつけて、ゴールデンタイムに見てね、と言える。
そのことも楽しみだし、今後起こることすべてを楽しみにしている。ONEがアメリカで大会を行い、もしかしたらハワイで始めるかもしれない、と話しているのを知っており、この考えには大賛成だ。
ONEチャンピオンシップの成長を見られて幸せだし、その一部であることを嬉しく思う。
ONE:大会のメインイベントだが、その点はエキサイティングなパフォーマンスをするモチベーションになるか?
リー: ああ、もちろんだ。ONEチャンピオンシップが自分を集客力があると思ってくれて、メインにしてくれたことを光栄に思う。
自分の戦い方は、最初から最後までアクション尽くしにするのが好きで、いつもフィニッシュを狙っている。ONEチャンピオンシップが自分のことをファンを惹きつけられるファイターだと思ってくれていることに、とても感謝している。
TNTでこのようなビッグイベントのメインを飾れるのはありがたい。ライト級世界王者という立場になって、メインイベントを頼まれるのはとても光栄だ。ONEチャンピオンシップに参戦したばかりの頃、プレリムでその夜の第1試合をやったのを今でも覚えている。
そして今、TNTにステップアップして、大会のメインになった。すごいことだ。ONEチャンピオンシップが自分を信頼してくれて感謝している。
ONE:ナシューヒンのパワーについても言及していたが、彼の試合をどう思うか。また、どういうチャレンジが待っていると思う?
リー: ティモフィはいつもフィニッシュを狙ってくるので、危険な相手だ。パンチには巨大なパワーがある。だが、彼の特長は試合で調整ができ、フィニッシュをする方法を見つけられるという点だと思う。
彼が良いファイターと戦うのを見てきた。前に言ったように、フォラヤンやアルバレスといった、良いストライカーだ。ティモフィは穴を見つけて、打ち破り、最終的にはノックアウトをする。だから、今回の試合でも、彼のゲームプランは変わらないと思う。
彼は自分を倒すつもりでやってくるだろう。自分の戦い方を崩そうと良いゲームプランを練ってくるだろうが、自分だって同じように準備しておくつもりだ。
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ONE:相手の強みであるスタンドでの挑戦を受けるか、それともレスリングとグラウンドゲームを駆使するつもりか?
リー: すべての試合は立った状態で始まる。だからすぐに彼の強みに直面することになるだろう。本当に、そこが彼の一番強いところだと思う。
彼は総合力の高いファイターだし、サブミッションでも何度か勝っていると思う。この試合に向けて、あらゆる分野でトレーニングを積んでくるだろう。だが、寝技が一番の彼の弱点だと思っている。
スタンドから始まって、攻め立てて、最終的にはプレッシャーで崩していく。彼が自分のペースに耐えられるとは思わない。
彼のパワーは怖くない。打撃も怖くない。スタンドの技術には敬意を払っているが、最終的にはこの試合がどんな局面になっても、自分はスタンドでもグラウンドでもフィニッシュを狙う。
ONE:ナシューヒンを倒したら、これまでの一連のパフォーマンスについてどう思うことになるだろうか? そして世界での立ち位置についてどうなると思う?
リー: 生意気な言い方になるが、自分は世界一のライト級のファイターだと思っている。ONEチャンピオンシップの中だけじゃなく、全団体を通じて。
どんなチャンピオンと対戦しても、絶対にトップになれる自信がある。自分が世界最高だと思っているし、喜んでそれを証明しに行く。
ONE:ナシューヒンをどうやって倒す?
リー: 2ラウンド以内に決着がつくと思う。彼はタフな選手だから、自分は第1ラウンドで倒すつもりだけど、2ラウンド以上はもたないんじゃないかな。
ゴングが鳴った瞬間から速いペースで攻めていくつもりだが、自分についてこれないんじゃないかと思う。自分のプレッシャーに耐えられないんじゃないかと思う。
ONE: 「ONE on TNT 1 」では、ライト級のビッグマッチ、アルバレスとユーリ・ラピクス(モルドバ)の試合もある。その試合に注目している? アルバレスと対戦してみたい?
リー: もちろんだ。ONEチャンピオンシップがエディ・アルバレスと契約したのは、彼がトップに上り詰めてベルトを奪い取ることができるかどうかを見るためだ。だが、そのベルトは自分のもので、誰にも渡さない。
でも、間違いなくどこかでエディ・アルバレスと対戦するつもりだ。ユーリは(10月にリーに負けるまで)1位コンテンダーだったから、直近でベルトに挑戦した選手だ。だからエディがラピクスをフィニッシュするか、いい勝ち方ができたら、ティモフィの後で当たると思う。
目の前の対戦相手を見ていないわけじゃないけれど、その対戦は視野に入れている。エディはライト級でまだ倒していない唯一の男と思っているから。ティモフィが目の前の相手だし、無視しているわけじゃない。けれど、ティモフィ以外では、エディだけなんだ。
ライト級を一掃するのに、残っているのはこの2人だけ。その後のことだが、いろんな選択肢を残しておくつもりだ。