【7/31大会】アベラルド、アンドラージ戦「フィニッシュ狙う」
マーク・フェアテックス・アベラルド(ニュージーランド/フィリピン)は、比較的短期でかなりの成功を収めてきた。
2018年7月に「ONEウォーリアー・シリーズ(OWS、ONEの人材育成、発掘のための大会)」に初登場して以降、アベラルドは、ONEチャンピオンシップ本大会に参戦する巨額の契約を勝ち取り、さらに6試合で4勝を挙げた。
だが、このすべての成功にもかかわらず、ベテランのアベラルドは、常に失敗から学ぶ人間として自分を誇りに思っている。
このことを念頭に置いて、アベラルドは7月31日(金)にタイ・バンコクで開かれる無観客大会「ONE:NO SURRENDER」で、ONEデビュー戦となるファブリシオ・アンドラージ(ブラジル)と対戦する時、直近のトロイ・ウォーゼン(米国)戦で相手が使った戦略をうまく組み入れて使う予定だ。
「すべての相手に勝つことはできない。上達し、自分を証明し、次の戦いでより良いパフォーマンスを発揮しないといけないというだけ。それが自分がやろうとしていることだ」と、アベラルドは話す。
「トロイ(ウォーゼン)はとても良かった。彼のゲームプランはレスリングをうまく活用することだった。そしてそれは自分が改善したいことでもあった。あの試合の自分ようにフェンスに押し付けられなくはない」
「自分がそれをやってやりたいんだ。そして(アンドラージ戦では)もっとプレッシャーをかけ、いつものようにフィニッシュを狙いたい」
実際、今年2月の「ONE:KING OF THE JUNGLE」での試合では、テンポを制御するウォーゼンの能力が、アベラルドに打ち勝った大きな要因だった。
アベラルドは通常、積極的に攻めるが、試合開始の直後からウォーゼンのレスリングの攻撃に抑えられ、最終的にユナニマス判定で破れたのだった。
現在、アベラルドは同じようなやりかたで、デビュー戦を迎えるアンドラージを圧倒することを計画している。
「立ち技も寝技も全てを組み合わせるつもりだ。どこにいてもプレッシャーをかけ、倒したい」と28歳のアベラルドは強調する。
「自分のレスリングをしっかり生かして、機会が来たらテイクダウンを決め、削ってそこからフィニッシュを狙いたい」
アベラルドは、アンドラージのパワフルな打撃がたった一撃で試合を終わらせられると認める。アンドラージは実際、ムエタイでブラジル王者と南米王者になっている。
だがアベラルドは、22歳のアンドラージが試合の他の側面では自分に及ばないと確信している。
「彼はハイレベルのストライカーだが、全体的に見て自分と同じレベルにいるとは思わない。これは総合格闘技だから、立ち技になっても寝技になっても、うまく組み合わせていきたい」
「いつものようにフィニッシュを狙っていきたい。相手を削って疲れさせ、プレッシャーをかけ、第2ラウンドか、そうでなければ第3ラウンドにフィニッシュしたい」
大会当日まで2週間を切った今、アベラルドが集中力を挙げて取り組んでいるのは間違いない。そして対決を迎える前にアンドラージに警告を発している。
「一生懸命頑張ってほしい。トレーニングキャンプ中にケガをしないよう祈っている」と、アベラルドは言う。
「戦いの時が来たら自分は全力で行くつもりだから、準備して待っていて欲しい」