息子がONEと正式契約のサンジャオ「ラカイの新世代をお披露目」
フィリピンの有名ジム「チームラカイ」のヘッドコーチであるマーク・サンジャオは、自分の弟子がONEチャンピオンシップの舞台に立つことをいつも誇りに思っている。そのため、息子のジャンロ・サンジャオがONEと正式に契約を交わした際の彼の喜びは想像に難くない。
ONEのバンタム級総合格闘技に出場予定のジャンロについて、サンジャオが語った。
Give a warm welcome to Jhanlo Mark Sangiao, son of Team Lakay head coach Mark Sangiao, as he officially joins ONE Championship 🙌🎉🇵🇭
Posted by ONE Championship on Tuesday, June 1, 2021
「父親として、言葉では言い表せない。成長を見守りながら、息子が本当に情熱を持っているとわかった。トレーニングをやめたことがないし、多くの時間をかけて技術を磨いていたので、夢を追うように伝えた」と、サンジャオは話す。
「息子がONEと契約したことを本当にうれしく思う。ONEは大舞台であり、最高のファイターが集まる場所。でもそこで終わりじゃない。まだ始まったばかりだから、息子を導き、モチベーションを上げ続けてあげないといけない」
フィリピンにおける総合格闘技のパイオニアである42歳のサンジャオにとってこれは特別な機会に違いない。「マシーン」の異名で知られるサンジャオは、1995年からキックボクシング、テコンドー、ウーシューなどのトレーニングを積み、2003年にプロとしてのキャリアをスタート。
その時、サンジャオは自身の試合準備のために「チームラカイ」を立ち上げ、ファイターとしてコーチとして、先頭に立って活躍してきた。そして、他のアスリートの指導に集中するために2009年に現役を引退した。
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大きなチャンスが訪れた時に備えて、サンジャオはアスリートたちを鍛え上げた。そして、その2年後、ONEが最初の大会を開催した時、「チームラカイ」は、大旋風を巻き起こした。
サンジャオは、これまでに5人の選手をONE世界チャンピオンに育て上げており、ジャンロが加入することでその実績がさらに伸びる可能性もある。
ジャンロは、「チームラカイ」での練習やアマチュアの試合を見た人々から絶賛されているが、サンジャオは、息子がバンタム級で本当に活躍するようになるまでには、長い道のりがあると知っている。
そのため、サンジャオは、いざというときに自分の経験が息子の助けになるようにしたいと考えており、最初の頃に試行錯誤して苦労して学んだことを教えたいと思っている。
「まだまだやるべきことはたくさんある。一番大切なのは、冷静であること。キャリアの始めの、一番の敵は自分自身だ。それが、最初に教えなければならないことの1つだ」
「丁度いいことに(新型コロナウイルスの)状況のために観客がいないので、大舞台に適応するのはより簡単だろう」
設立から18年、「チームラカイ」は現在成熟期を迎えている。
ONEストロー級世界チャンピオンのジョシュア・パシオや、フライ級のトップコンテンダーのダニー・キンガッドのような総合力の高いアスリートを輩出してきた「チームラカイ」だが、サンジャオは、ジャンロがこのジムの次なるステップをお披露目してくれる、と信じている。
サンジャオは、息子のスキルセットについてあまり詳しく説明しなかったものの、ヘッドコーチとしてジャンロのグラウンド戦での対応力が強みであると話している。長年にわたって打撃での評判が高かった「チームラカイ」の他の選手とは対照的だ。
サンジャオは、ジャンロがONEデビューを果たす時、世界の舞台での長年の経験から生まれたチームの進化をファンに見せたいと思っている。
「新世代の『チームラカイ』を、ジャンロを通じて見てもらえるだろう」
「第1世代からこの世代まで、チームがどのように発展してきたのかをね。ジャンロを楽しみに待っていてください」
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