ラカイのコーチの息子ジャンロ・サンジャオ、ONEとサイン
ジャンロ・サンジャオが正式にONEチャンピオンシップと契約し、ONEチャンピオンシップに注目の10代の総合格闘家が加わった。
有名な「チームラカイ」のヘッドコーチであるマーク・サンジャオの息子、18歳のジャンロだ。ジャンロは、印象的なアマチュアのキャリアと世界チャンピオンの血筋から、ラカイ勢から誕生する次のスターとして長い間注目されてきた。ONEのバンタム級に出場する予定。
Give a warm welcome to Jhanlo Mark Sangiao, son of Team Lakay head coach Mark Sangiao, as he officially joins ONE Championship 🙌🎉🇵🇭
Posted by ONE Championship on Tuesday, June 1, 2021
大きな夢を実現させたジャンロは、5人のONE世界チャンピオンを輩出した「チームラカイ」の中で育ち、世界最大の格闘技団体での所属選手の勝利と挫折を目の当たりにしてきた。
「こんなことになるとは思ってもみなかった。父から契約書を渡された時も、混乱していた。『何これ?』って感じだったよ。そして、ONEのロゴを見て、それを読んで、信じられない気持ちになった」と、ジャンロは語っている。
「子供の頃からここで戦いたいと思っていたので、本当に言葉では表せない。同じジムのお兄さんたちのように出場したかった。だから、本当に、本当に、楽しみにしている」
エドゥアルド・フォラヤン、ケビン・ベリンゴン、ジョシュア・パシオらが披露してきたラカイ勢の打撃の専門性を考えると、ジャンロもスタンド戦での活躍が期待される。しかしアマチュア時代にジャンロの試合を見てきたファンは、総合力の高さを知っているだろう。
実際、ジャンロは直近の試合では、グラウンドでの試合も得意としてきた。過去2戦は、リアネイキッド・チョークで勝っている。そして、ジャンロは、グラップリングが「ラカイ」の進化の重要なステップになると考えている。
「これまでのアマチュア大会では、グラウンド・アンド・パウンドとサブミッションで相手を仕留めることが多かったので、それを期待してもらってもいいと思う。今のところはそれだけで、直接見てもらった方がいいかもしれない」と、ジャンロは話す。
「『チームラカイ』といえば、『危険なストライカーだ』って思われるかもしれないけれど、自分は違う種類の選手だと思う。自分は、新しい武器を作り出さないといけない新世代の一員だから」
「サンジャオ」という名前は、優れた戦術家・マークによって、フィリピンの総合格闘技の代名詞となっているが、家族の一員がONEのケージ「サークル」で戦うのは違った経験になるだろう。
若くして大舞台に立った息子についてマークは、その歩みに付き添おうと考えているようだ。
「個人的には、とても誇りに思っている。格闘技の世界で、自分の情熱や夢を引き継いでくれる人間がいて、嬉しく思う。彼は時間を無駄にしないように、今やっていることをどんどん磨いていく必要がある」と、マークは話している。
「彼に契約書を渡したとき、私は最後にもう一度、この道に進みたいと真剣に思っているか、と尋ねた。『イエス』と答えたので、こうなった。これはずっと彼が望んできたことだから、あとは成功するために懸命に頑張らないといけない」
ジャンロは、その名前、年齢、才能から注目を浴びるであろうと知っているが、真正面から挑戦する準備ができている。
「格闘技の本拠地」ONEで大きな成果を上げるために、さらに懸命にトレーニングを続けるつもりだ。
「プレッシャーはある。それは否定しない。『デビューを待っていました』と言われることもあるだろう。それは自分にとってプレッシャーだ。だって、期待されていて、いつも絶好調でいなければいけない、ということだから」と、ジャンロ。
「自分には多くの期待が寄せられている。大舞台だし、プレッシャーはあるけれど、ただ準備はしておかないといけない。チャンスが来たときに備えてね」
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