【12/4大会】松嶋こよみ、無敗の強敵・トノン戦「幻想を覆す」
3位フェザー級コンテンダーの松嶋こよみは、ONEチャンピオンシップのフェザー級世界タイトルにもう一度挑戦する機会を待ちわびており 12月4日(金)、この目標へ大きな一歩を踏み出す。
シンガポール・インドア・スタジアムで行われる「ONE: BIG BANG」のコーメインイベントで、松嶋はゲイリー・トノン(米国)と対戦する。
28歳の松嶋は「上に強いチャンピオン(タン・リー)と(マーティン)ニューイェン選手がいるので、その2人に勝てるよう、トノン選手とやることで、ステップアップして、強くなれるのではないかと思う」と意気込んでいる。
トノンは複数回ブラジリアン柔術のノーギ世界チャンピオンに輝いており、総合格闘技に転向して以来圧倒的な強さを誇ってきた。打撃の技術を磨き、サブミッション・グラップリングのスキルと融合させ、総合格闘技デビュー以来、対戦した相手を全てフィニッシュしている。
この成功でトノンはフェザー級5位コンテンダーの位置を確保し、トップ選手勢の脅威となっていた。だが、松嶋はこのトノンの無敗記録をストップさせ、世界タイトルの夢に向かって歩みを続けるつもりだ。
ONEチャンピオンシップのインタビューに応じた松嶋が、目標や試合について語った。
ONEチャンピオンシップ: トノンを研究しているかと思うが、どんな選手だと思うか?
松嶋こよみ: グラップリングのスペシャリストというのは間違いがない。その自信があるからこそ、立ち技でもしっかり展開を組める選手だと思うので、思っている以上にオールラウンダーの選手だと思って準備をしている。
ONE: トノンは打撃でも勝利を挙げている。
松嶋: 多分、拳なんかも強いんじゃないかな、と思いながら試合を見ている。それをもらわずに自分の攻撃をしっかり当てて戦いたい。
ONE: トノンの過去の試合で目を引いたものは?
松嶋:一番最近の、中原由貴選手の試合が印象が強い。今まで隠していた武器を一気に出したという感じがしたので。そういう戦いを、今回僕とやるにあたっても狙っているんだという気がしている。
ONE: 隠していた武器とは?
松嶋: ヒールホールド、足関節技。今までの(総合格闘技の)試合では、バックチョークやフロントチョークでとっていたりしたが、トノン選手のグラップリングマッチを見ると、足関節が得意な選手というイメージがある。それを今まで出さずに(総合格闘技で)勝ってきて、前回の中原選手を相手に出して勝ったというのが印象深かった。
足関節に関しては、世界一レベルの選手だと思うので、さわられたらやられる、という危機感を持っておかないと、不用意に取られると思う。
ONE: どんな風にトノン対策の練習をしているのか?
松嶋: 日本の強いグラップラーである、今成正和選手や、岩本健汰選手と練習させていただいて、しっかり対策はできたかな、と思っている。
ONE: 2人からどんな助言を受けたか?
松嶋: 僕がグラップリングがすごく得意、という訳ではなかったので、細かい点からいろいろ教えていただいて、トノンとやる上では距離を大事にした方がいいと言われた。
ONE: トノンに対し、自分が有利だと思う点は?
松嶋: スタンドでの立ち合いの距離感的には、僕の方が攻撃が当てられる距離で戦えるのではないかと思っている。トノン選手は、パンチなどでダウンをとっているが、短い距離のパンチが目立っているので、その辺だと多分僕はもらわないのではないかと思う。
ONE: 前回のインタビューでは、トノンはタン・リーとともに避けては通れない相手だと話していた。対戦が決まった時、どんな気持ちだったか?
松嶋: トノン選手が誰かともう一戦くらいするかな、と思っていたが、このコロナの大変な時期に、このタイミングで戦えるのはありがたいことだと思っている。このオファーが来た時は嬉しく思ったし、しっかり倒したいと思う。
ONE: 理想的な勝ち方は?
松嶋: 試合の中で、多分トノン選手がオーソドックスからサウスポーにスイッチしながら攻撃を仕掛けてくると思うが、切り替えたところで自分の攻撃を当てて、ダメージをどんどん与えていけたらいいな、と思う。これが僕が勝てるパターンかなと思う。相手が疲れたところ、ダメージを追ったところを逃さずにKOしたいと思っている。
ONE: ファンにこの試合を見るべき理由を教えてほしい。
松嶋: トノン選手は、フェザー級の中で、特別な強さを持った選手だと思っているかもしれないが、僕がその幻想を覆すような試合をするのでぜひご覧になってください。
ONE: そういえば、スニーカーについて語ってもらった前のインタビューで試合にはいつも2足持っていくと話していた。シンガポールに持っていくスニーカーはもう用意したか?
松嶋: 準備した。今回はあまり外に出ないと思うので、1足だけ持っていくことにした。ナイキとシュプリームのコラボのスニーカーにした。シンプルで、普段とはちょっと違う、あまりスポーティーではない感じの。直感で選んだ。
ONE: ラッキーシューズになると思う?
松嶋: 今回初めて履く靴だ。験担ぎのようなことは気にしないようにしているが、試合の時に新しい靴をおろすくらい。そこにも注目してください(笑)。
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