【4/8大会】マグワイア「第2Rでマゴメダリエフを仕留めたい」
タイラー・マグワイア(米国)は日本時間4月8日(木)にある「ONE on TNT I」では、北米のゴールデンタイムでファンの前で戦うことになる。
この大きな機会を授かったマグワイアは、レイモンド・マゴメダリエフ(ロシア)と戦い、再びONEウェルター級世界王座挑戦権を獲得しようと意気込んでいる。
アメリカ空軍の二等軍曹でもあるマグワイアは、友人、家族、そしてファンが母国で生中継で観戦する中、自分自身、国、そしてプロモーションを代表して最高のパフォーマンスをしようと思っている。
「アメリカ人として、自分たちは軍を誇りに思っている。自分はアメリカの良い大使のようなものだと思っている。トラッシュ・トーク(対戦相手に汚い言葉をかけたり挑発したりすること)はしないし、対戦相手に経緯を払うし、ONEもこうした価値観を重んじている」と、マグワイアは語る。
「リプレイはいつでも見られるが、ライブの試合に勝るものはない。ゴールデンタイムに試合をする機会を得たことで、多くの人がより見てくれるようになるだろう」
「自分にとっても大きなチャンスだ。良いパフォーマンスをしたら、自分の評判も高まるだろう」
もちろん、ONEウェルター級世界タイトル挑戦権を獲得するには、まずはマゴメダリエフを倒さねばならない。
マゴメダリエフは、ONEのケージ「サークル」で数々の第1ラウンド勝利を挙げており、マグワイアも注目してきた。マゴメダリエフは、強力なグラップリングのバックボーンを有し、2018年11月の「ONE: CONQUEST OF CHAMPIONS」では、ワンパンチでKOする力もあると証明した。
だが、マグワイアはマゴメダリエフに敬意を表しつつも、あらゆる攻撃に対処できると信じている。
「彼は素晴らしいダイナミックなストライカーだと思う。彼のやり方を見ていると、実はダゲスタンのスタイルを少し破っているように思う。どちらかというと、手足が長いタイプのストライカーだ」
「彼はサンボのチャンピオンだから、自分のことを倒せないとは言わないし、その能力があることも知っている。だが、それに関しては心配していない」
マグワイアのこの自信は、粘り強いグラップリングで12勝0敗という総合格闘技のプロ戦績を築き上げた事実に裏付けられている。
「戦いに関して言えば、自分がテイクダウンをする場合は彼ほど警戒をする必要がない」
「もし自分にテイクダウンだろうと、何だろうと仕掛けてくるのなら、そこは自分の得意分野だ。ありがとう。わざわざ手間を省いてくれて、ということだ。テイクダウンしてくたら、そこから仕事が始まる」
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ウェルター級のタイトルをかけてゼバスチャン・カデスタム(スウェーデン)と戦い敗北を喫した後、マグワイアは昨年12月「ONE: BIG BANG II」で、アギラン・ターニ(マレーシア)を相手にユナニマス勝利を挙げた。
しかし、この試合は予定通りには進まなかった。
高い心配能力で知られるマグワイアは、ペースを握って執拗なグラップリングでターニをマットに寝かせ、フィニッシュを狙い続けた。しかし、試合の中盤には疲労が蓄積し、両腕を上げ続けることさえ難しかった。
「これまでの試合の中で、最も逆境に満ちた試合だったと思う。きつかった。疲れていたし、自分のパフォーマンスにも少し幻滅していた」
「腕を上げるよりも顔面にパンチを食らった方がマシだと思うような気持ちは、一般の人には理解できないと思う。それでも押し続けて、(前に)出て、諦めなかった」
マグワイアは確かに諦めなかった。第3ラウンドの前には勢いを取り戻し、勝利を収めたのだから。
この逆転劇で、自分の弱点を克服し、カデスタム戦でのプロ初敗北を乗り越えた。
「敗北の味を知ると、何かが変わる。無敵のオーラを失ってしまうんだ」
「でも、それは娘のことを考えてのことで、娘が失敗したときには、必ず立ち直らせるようにしている。自分は『失敗したけど、立ち直ったよ』という模範になりたいんだ。だから、結局はそういうことなんだ」
マグワイアはマゴメダリエフを倒せれば、失敗を克服したという輝かしい見本となれるだろう。
「サークル」での執拗なまでに前に出るスタイルと同様、マグワイアは目標から遠ざかりたいとは思っていない。むしろ、今回の試合を世界タイトルマッチに向けた次なるステップと捉えている。
「すべての試合が自分のキャリアを前進させるものであるべきだと思っている」
「そうでなければ、後退していることになり、自分の立ち位置を確かめる必要があるかもしれない。このままでいいのか、と。自分がタイトルに向かって進んでいないようであれば、そのやり方は忘れてしまおう」
マクガイアは何よりも、ファンと現役ONEウェルター級世界チャンピオンのキャムラン・アバゾフ(キルギス)に向けて、忘れられないパフォーマンスをするつもりだ。
「目標は、とにかくプレッシャーをかけ続けて、第2ラウンドにフィニッシュを決めること。頭を狙っていく。倒したいんだ」
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